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読んでいる人の頭の中と会話する


2024年11月28日(木)朝の6:00になりました。

明々後日から、毎日ランニングを開始します。

どうも、高倉大希です。




読んでいて気になったことが、ちょうど次のページに書いてある。

熟練した書き手ほど、読み手が抱く疑問を見事に回収してきます。


なんならむしろ、その疑問を抱くように仕組まれているまであります。

読み手に特定の疑問を抱かせて、その疑問を自ら回収するわけです。


言い換えるなら、読み手の頭の中とつねに会話しています。

よい書き手は、決まってよい読み手です。


読者は、あなたに興味がない。読者にとって、あなたの書こうとするテーマはどうでもいい。冷徹な現実だ。しかしこの現実を認めるところからしか、始まらない。

近藤康太郎(2023)「三行で撃つ」CCCメディアハウス


「この数字、なんだかわかりますか?」

プレゼンの掴みとして、よくつかわれる言いまわしです。


この類のプレゼンは、一気に聞く気がなくなります。

聞き手の頭の中と会話しようという意志が、まったく感じられないからです。


わかるわけがない問いを、聞き手に投げているわけです。

問いかければ興味をもつでしょ、という浅はかな意図が見え透いています。


したがって、読み手の関心を維持する方法は、答えを準備していないことに対して疑問を起こさせないことです。また、疑問がわく前に答えを言うことも避けるべきです。

バーバラ・ミント(1999)「考える技術・書く技術」ダイヤモンド社


読み手を、バカにするな。

聞き手を、バカにするな。


端的に言えば、そういう話です。

小細工で操れるほど、相手はバカではありません。


操ってやろうという意図が少しでも顔を出せば、相手はスッと離れます。

それはもうおもしろいくらいに、誰もいなくなるのです。


いい文章の条件としてぼくは、「苦労の跡がどこにも見当たらない文章」や「最初からそのかたちで存在していたとしか思えない文章」を挙げた。

古賀史健(2021)「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」ダイヤモンド社


相手の気持ちを、想像しましょう。

相手の立場に立って、考えましょう。


随分と小さいころから、こう言われてきたはずです。

それなのに、実際に表現しようとするとひとりよがりな言葉になります。


自分が書く文章の、ひとり目の読み手は自分です。

そんなひとり目の読み手の判断が、文章の質を左右します。






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高倉大希
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