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何度も同じことを書く


2024年8月16日(金)朝の6:00になりました。

何度でも反復する。変化とは反復を繰り返すことだ。

どうも、高倉大希です。




1回では、伝わらない。

教育業界に身を置く中で、痛感したことのひとつです。


伝えたいことがあるのなら、反復してなんぼです。

「あの人、いつも同じこと言ってんな」と、思われるくらいがベストです。


反復することと、同じことを繰り返すことには、若干の違いがあります。

ここで言う反復とは、ひとつの抽象に複数の具体を紐づけていくという意味です。


抽象レベルを上げれば、「同じである」ととらえられる範囲が広がります(視野が広がるということです)。経験や情報の量が同じであっても、具体レベルでものを見ている人に比べ、格段に豊富なアイデアを生み出すことができるでしょう。

細谷巧(2014)「具体と抽象 世界がわかって見える知性の仕組み」dZERO


小さい子どもが足し算をするときは、大抵指を折って数えます。

数字が変わるたびに指を伸ばして、最初から数え直します。


それがだんだんと、指を折らなくても計算できるようになっていきます。

足し算という考え方そのものを、理解するようになるからです。


いつまでも、指を折って計算するわけにもいきません。

反復の中で、起こる変化が成長です。


反復練習をせずに、教育で何をすると言うのでしょう。それぞれの個性を評価しなければいけない。そういう声に応えて、個性を伸ばそうとしていた。親も先生も、反復練習をすっ飛ばして、個性を伸ばすことに躍起になった。たしかに、反復練習に個性はないように見えます。でも反復練習をしないと、個性なんて出ません。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


おじさんは、何度も同じ話をする。

そんな俗説を、よく耳にします。


基本的には、おじさんを揶揄するときに用いられる言いまわしです。

しかし、いまなら少しだけ、その意味がわかるような気がします。


1回では、伝わらない。

おじさんはそんな経験を、幾度となく積んできたのだろうなと思うのです。


居間のどこかに置き忘れた財布を試行錯誤で捜す場合、同じ場所を2回捜さない理性が必要だ。どこを捜しても無駄なのか、財布がどこにないのかがわかっていれば、たいていは試行錯誤を繰り返すたびに、それまでよりも価値のある新情報が得られる。

ナシーム・ニコラス・タレブ(2017)「反脆弱性 上」ダイヤモンド社


過去にも、近いことを書いた気がするぞ。

毎日書いていると、こんなことがときどきあります。


それでも遠慮なく、書き重ねるようにしています。

前述のとおり、反復の中で起こる変化こそが成長だと思っているからです。


極端な言い方をすれば、毎日ひとつのことを書いているようなものです。

毎日投稿とは、強制的に反復して成長を促す機会です。






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