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これは危険!大間違いの健康情報

今回は、医学博士である稲島司先生の著書、
「世界の研究者が警鐘を鳴らす『健康に良い』はウソだらけ
科学的根拠(エビデンス)が解き明かす真実 」という
本の内容を紹介します。

本書は、医学博士である著者が、世の中にある健康情報を
科学的根拠に基づいて、正しいことと正しくないことを
分かりやすく教えてくれています。

テレビやメディアなどで宣伝されている健康商品や健康方法などは、
利権が絡んでいたりするので、本当はごく一部の人にしか
効果が無くても、まるでそれが絶対の正解であるかのように
報じられています。

今回紹介する間違った健康情報や健康習慣を、もしかしたら
皆さんも正しい事として行っていたかもしれません。
間違った健康習慣を長く続けてしまうことのデメリットは
計り知れませんから、これを機に、正しい健康情報を
実践していきましょう。




野菜の代わりに〇〇を摂ればOK

「野菜は健康にいいから、しっかりと食べましょう」というのは、
もはや当たり前の健康情報ですが、実際に野菜を毎日食べると
いうのは、なかなか大変です。

毎日野菜を買うのは手間だし、持って帰ってくるのも重いし、
料理をするのも面倒です。
野菜を毎日食べ続けるのは結構大変だと感じている人は
多いのではないでしょうか。

そんな人は、サプリで野菜の体に良い成分(ビタミン・ミネラルなど)
だけを摂れば良いじゃないかと、手軽な解決策に飛びつきがちですが、
そこには落とし穴があるのです。

テレビCMなどでも、「野菜不足の人は野菜不足を解消する
このサプリを飲みましょう」などと宣伝されているものも
結構あるでしょうから、まんまと広告にノセられて、
野菜を食べる代わりにサプリで済ませているという人も
いるでしょう。
または、野菜ジュースで済ませているかもしれません。

野菜の中でも、特に緑黄色野菜をしっかり食べるのが重要だと
皆さんも聞いたことがあるのではないかと思います。
ブロッコリーや人参など、色の濃い野菜は疾患予防に
効果が期待されていて、その成分の中でも有力だと
言われているのがβカロテンという成分です。



つまり、本物の野菜の代わりに、健康効果の高いβカロテンを
サプリで摂取すればいいじゃないかということで、
βカロテンの成分が入ったサプリとか飲料がよく売られるように
なっています。

βカロテンの効果と言えば・・・・

・有害な活性酸素から身体を守る
・動脈硬化などの生活習慣病を予防する
・ビタミンAに変化して免疫力をアップさせる
・皮膚や粘膜の保護
・視力を正常に保つ
・ガンの予防
  

など、様々な効果があると言われてきました。

こんな素晴らしい働きを持っているβカロテンですから、
錠剤にして毎日飲むようにすれば、野菜はそれほどたくさん
摂らなくても良いんじゃないかと考える人がいるのも
無理はありません。

・・・・・、ところが研究は、βカロテンをサプリで摂ることが、
むしろマイナスであると示してしまいました。


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