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コーチングの原点、『新・インナー・ゲーム』 を読みました

赤ちゃんも言葉で教えられて歩けるようになるわけではない(もちろん”語りがけ”などはあるとしても)。スポーツも言葉で教えられると、頭でっかちになり、本番で、練習で培ったパフォーマンスを存分に発揮できない。スポーツの世界は、心理戦だとか己との戦いだとか言うことがあるが、インナー・ゲームはまさにそのことについて深ぼっている。

著者のティモシー・ガルウェイがテニスコーチとして、プレイヤーには2つの自分が

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昭和のディスラプター「宅急便」を生み出した、論理的思考と善い循環。『小倉昌男 経営学』を読んで

昭和のディスラプター「宅急便」を生み出した、論理的思考と善い循環。『小倉昌男 経営学』を読んで

僕にとって「戦略」は永遠のテーマのようであり、ことあるたびに戦略の本を読んでいる。今回この本を手に取ったのは、『戦略の思考法』という書籍を読む中でおすすめの本だと紹介されていたからだ。

小倉昌男は言わずと知れたヤマト運輸の社長だった方であり、すでに亡くなられているが、当時、郵便が独占していた個人宅配に切り込み僕らが知っている「宅急便」を生み出した方だ。ヤマト運輸は百貨店から送られる荷物をビジネス

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OODAループの根幹にある概念とビジネスへの適用について、書籍『OODA LOOP』から考える

OODAループの根幹にある概念とビジネスへの適用について、書籍『OODA LOOP』から考える

先日、そう言えばOODAって聞いたことはあるけれどしっかりとその概念について学んだことがないなと思い、『OODA LOOP』を読みました。そんなOODA ループについて、その重要な基礎概念、ビジネスへの適用、OODAループを実現するための文化的特性についても本書の内容を元に紹介してみます。

PDCAと何が違うの?この記事にたどり着く方がどんな方かはわかりませんが、おそらく「OODA」ってなんだろ

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小さな行動の積み重ねが最強のチームを作るー『THE CULTURE CODE』

小さな行動の積み重ねが最強のチームを作るー『THE CULTURE CODE』

”最強のチームをつくる方法”というタイトルは前から見ていたけれども少し誇張表現っぽくて敬遠していた。少し前に大型の本屋さんに行く機会があり、立ち読みしていたら、監訳者まえがきに以下のようなことが書いてあったのですぐに購入した。

適切な人(=スキルの高いメンバー)をバスに乗せるべしという話もどこかで聞いたことがあったので、これは何か学びがあるのではないかと。ということで、『THE CULTURE

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OKR徹底入門|『Measure What Matters』の紹介 #プロダクト筋トレ

OKR徹底入門|『Measure What Matters』の紹介 #プロダクト筋トレ

先日 #プロダクト筋トレ コミュニティの図書館LTという会で、OKRを広めた立役者ともいえる、ジョン・ドーア氏の『Measure What Matters』を紹介しましたので、簡単に記事でもご紹介をしたいと思います。

※OKR=Objective and Key Resultsの略

OKRの父、アンディ・グローブご存じの方も多いと思いますが、OKRはインテル創業3人目の社員である、アンディ・グ

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戦略のシンプルだけど重要な本質

戦略のシンプルだけど重要な本質

社会人人生の中で「戦略」という言葉は何度も耳にするキーワードだと思います。ただ、「戦略」というタイトルがついているスライドには「目標数値」や「気合と根性」が掲げられているだけで、”「戦略」というものは一体何なんだろう?”と思うことが多々あったり。単に穴埋め式にテンプレートに、ブレインストーミングしたみんなの意見の寄せ集め、になっていることも。「戦略」というキーワードは雰囲気で使われていて、それを明

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売れないを避けるための手法『リーン顧客開発』をまとめてLTしました(資料もあるよ) #プロダクト筋トレ

売れないを避けるための手法『リーン顧客開発』をまとめてLTしました(資料もあるよ) #プロダクト筋トレ

5月12日にプロダクト筋トレコミュニティのLT会「ユーザーリサーチ・インタビュー・UX系の本LT大会」で積ん読していた『リーン顧客開発』を紹介してきました。

リーン顧客開発とは何か「顧客開発」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。私もなんとなくでしかわからないですし、むしろ今までは「ビジネス開発(BizDev?)」のような観点で同じことを考えていたかもしれません。

「顧客開発」は「製品

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「デザイン思考やれ」と言われたら社長の机にこっそり置いておきたい一冊、『戦略の創造学』

「デザイン思考やれ」と言われたら社長の机にこっそり置いておきたい一冊、『戦略の創造学』

ある日突然、マネージャーが「ところで、デザイン思考とか興味ある?社長がやれって言ってるんだが」という場面を体験したことがある人は少なくないのではないだろうか。

デザイン思考はおそらく2010年代に多く日本企業でもその重要性が認識され、「とりあえず、XXX万円つかってやってみよう」とかいうこともあったと思う。

そんな時は『戦略の創造学』を経費で購入し、社長室に潜り込んで、そっと机に置いておこう。

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