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言葉となかよくなりたい

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言葉ともっとなかよくなるために、言葉のいいところを探したり、意外な一面を見つけたり、時には嫌な部分を見てしまったり。言葉に関する思いや気づきをとりとめもなく書いていく試み。
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2019年5月の記事一覧

見知らぬおばあちゃんと手つなぎ散歩

神戸に住んでいた頃、ふと思い立ち姫路城に行ったことがあった。

城へと続く坂を登っていこうとすると、坂道の下でぼっーっと上を見上げているおばあちゃんが目に留まった。

いったん登りかけたが、なぜか気になって戻り「どうかしたんですか?」と声をかけた。普段はあまりそんなことしないのだけど。

どうやら坂の上にお参りしたいお墓があって、でも疲れてしまってどうしたらいいかわからなくなっていたらしい。

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初恋が終わった言葉

小学四年生の時、女の子が転校してきた。

キタスカキセという珍しい名前の子で、転校を繰り返してきたらしく、すぐに打ち解ける術を心得た女の子だった。

女子よりも男子と遊ぶのが楽しいらしく、男子に混じって一人、帰り道の田んぼでカエルを捕まえたり鬼ごっこをしたりしていた。

まだ好きという感情がよくわからない年だったのだが、その子が楽しそうにしているのを見ると嬉しくなるし、帰る時間が迫ってくると寂しく

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言葉とこと場

最近「言葉は環境に左右される」と思うことが多く、言葉づくりは場づくりだと改めて考えている。

どんな場をつくれば、そこにいる人の意識が変わり、結果として発する言葉が変わり、そこにいる人との関係性が変わるのか。

考えだすととても面白い。

そんな場をつくりだすことに長ければ、逆にその場で一番効果的な言葉を発することもできるのかな。たまに(いやかなりの確率で)研修の講師をするとスベる僕としては、ぜひ

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本を買うタイミングと読むタイミング

昔は、本を買うタイミングと読むタイミングは同じだと思っていた。

今読みたい本を今買う。帰りの電車の中で読み始めて夢中になって、降りた駅のベンチでしばらく読み続けたりするような。

今は、その時すぐには読まないな、と思っても、買いたいなと思ったら買うことが多い。

いつか読むタイミングが来ることを予感して。

この本の言葉が、いつか自分の大切な言葉になることを予感して。

占いの言葉に縛られる

占いは結構見る方で、sayaの星占いとか石井ゆかりの筋トレなどを定期的に見ている。

本気で信じるというより「ほうほう、そういう感じね」とライトに楽しむエンタメとして。

最近「誕生日占い」が当たるらしいという話を聞いてやってみた。「まあまあ当たってるかなー。でもここは違うなー」とライトに楽しんだ。

その後しばらく経ってから、色々あって普段の自分だとあまり考えないことを考えてることに気づいた時「

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静かにほめる言葉

誰かをほめたい時にしっくりくる言葉がないなーと思う。ほめる言葉の種類が少ないというか。

英語だとそれが多いらしい。splendid, marvelous, amazing, good, cool, awesome, brilliant とかいくらでも出てくる。

日本語でももちろん「すごい!」「やるじゃん!」「素晴らしい!」「さすが!」とかあるんだけど、なんか大げさになるというか、打ち上げ花火感

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邪魔をする言葉

言葉を思い出そうとするとき、他の言葉が邪魔してくるってことありませんか?

僕はよくあります。

いつも思い出せないのが、ブロッコリーみたいな形でトゲトゲしてる野菜。何回聞いても覚えられなくて、思い出そうとするたび違う言葉が邪魔をしてくる。

今日邪魔してきたのは、トリケラトプス、アジスアベバ、アンキロサウルス。

調べると何かに負けた気持ちになるので調べずに思い出そうとしたけど無理だった。

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ないことを忘れる

ある映画でパントマイムのコツについて

そこにミカンが「ある」ことを信じるんじゃなくて、そこにミカンが「ない」ことを忘れるってことが大事

と言っていた。

試しにやってみたらホントにそうだった。

意識をしないことで存在感が生まれる不思議。

でも、それは例えば、大切な人がいなくなった時、その人が「いない」ことを忘れることでその人の存在を感じられるってこと?と考えたら少し怖くなってしまった。

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言葉はさんかく

言葉はさんかく こころは四角という歌がある。

くるりの歌だ。

思ってることと発してる言葉は決してイコールじゃないことがすとんと腑に落ちるとてもいい表現だと思う。その通りだと思う。

ただ、時々、ゴムまりのようによく弾む丸い言葉を投げかけてくる人に出会う。

その言葉は、僕の心の中で縦横無尽に弾むんだけど、丸くて柔らかいからもちろんさんかくのように傷つけない。

むしろマッサージされてるようで気

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軽くふれてください

よく自動ドアに貼ってある「軽くふれてください」のステッカー。

あれはそこに手を持ってこさせることで側面から発信されている赤外線を遮断させ、それを感知して開く仕組みになっている。

つまりふれなくてもドアは開く。

なぜか、今日ふと「これが人だったら」と想像してやってみた。

軽くならふれていいよ、と誘われ、恐る恐る手を伸ばすと、直前でパッといたずらっぽく身を翻される気分。

じらされてるような、

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言葉と飛行石

何かを言葉にした瞬間、伝えようとしていた生々しい感情や意味が形骸化して「そんなニュアンスじゃないんだよなー」と思うことがよくある。

仕事の打ち合わせとかで「自分ごと化」とか「戦略ターゲット」みたいな言葉が出てくると「そう言った方が便利なのかもしれないけど、気持ち悪いなー」と思う。

そういえば僕の右脳師匠は「ブランディング」って言葉が嫌いで「贔屓目づくり」って言ってたっけ。

そんな言葉に出会う

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外国人という言葉

改めて文字にすると、結構ひどい言葉だなと思う。外の国の人。区別でしかない。

じゃあ他にどんな言いかたがあるんだろ、と考えても思いつかない。

そんな時、シンガポールに駐在してる知り合いからこんなエピソードを聞いた。

子供がクラスで仲のいい友達の話をした時に、何気なくお母さんが「その子何人?」と聞いたら子供はきょとんとした顔で「何人って?クラスの友達だけど」と答えたらしい。

そっか、別に他の言

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場所と言葉と分室

部屋とワイシャツと私、みたいなタイトルになってしまった。

言葉が浮かばなかったり、考えがまとまらなかったりすると、場所を変えるくせがある。

陽だまりを渡り歩く猫みたいだ。

宮沢賢治はいい言葉が思いつかないときはずーっと歩いていたらしい。

劇作家の平田オリザさんは、人は場所が変わると発話が変わると言っていた。

言葉はとても身体的なものだなと改めて思う。

いま会社の後輩と、自分が一番いい考

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中原淳一のスタイル

仕事のついでに、というかそこに行くために仕事をつくったんだけど「中原淳一のスタイル」という原画展に行ってきた。

中原淳一のイラストレーションはもともと好きなので、点数こそ少ないけどそれらを堪能したのだが、一番印象に残ったのは言葉。

プリーツスカートのことを「布をよせる美しさ」と表現してたり、スタイリングではなく「装い」という言葉を使っていたり。

「装い」って今ではあまり使わないけどいい言葉だ

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