場所と言葉と分室

部屋とワイシャツと私、みたいなタイトルになってしまった。

言葉が浮かばなかったり、考えがまとまらなかったりすると、場所を変えるくせがある。

陽だまりを渡り歩く猫みたいだ。

宮沢賢治はいい言葉が思いつかないときはずーっと歩いていたらしい。

劇作家の平田オリザさんは、人は場所が変わると発話が変わると言っていた。

言葉はとても身体的なものだなと改めて思う。

いま会社の後輩と、自分が一番いい考えが浮かぶ心地いい場所を「分室」と名づけ、煮詰まった時にはそこに行ってもいいことにすればいいのにね、みたいな話をしている。

ホワイトボードに「分室」って書いて。

そういう目で街をみると楽しい。

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