今でも拾い上げて眺める愛情
その日も私は学校に行けなかった。日が落ちるにつれ、仕事から帰ってくる母親がしてくる
「今日は行けたの?」という答えの決まりきった問いに答えなければならないことが憂鬱だった。(母親も行けなかったと毎日聞くのは心苦しかっただろうに!もしかしたら行けたかもしれないという藁にも縋るような思いだったのかな。ごめん。)
もう質問される前に死んでやろう、と自室の窓から少し身体を出した。片足が宙ぶらりんになる。いつもは顔しか出していなかったから一気に死のイメージが鮮明に脳に写し出された。怖い