自由律の短歌や俳句

室外機の上の靴が乾く時間から求める雲の変遷

厚紙をはさみで切るときの柔らかさで包んでほしい

カーテンを開けた先に猫の交尾
見下ろす孤独な人間の自慰

私の花言葉多分愛でいい

空見上げ見ゆる世界の広さゆえ
今日も狭き己の内へと

手を開き拾う小さなほこりこそ
諦めという星の数々

羊の声これって羊?いやおじさん

空から落ちたラプラスの悪魔
それは予測した結果ですか?

泥が降り青空を汚してしまえばいいのに

幸せはピンク色をした停滞の証

片手に残る呪いは銀色に輝く

赤子は泣くことが仕事だと言うけれど
そんな悲しいことをいきなり頼むな

陳腐な言葉の羅列
語彙の貧富の格差

まどろみのうえでなきさけぼうよ

猟奇殺人犯好きな食べ物は寿司とパフェ

リッチハニーの海で溺れてしまえば
それはそれは素敵な自然

領域展開しなくても一人
嘘たまに話しかけるなオーラ出してる

傘を差しても濡れるように
無駄なことは降り続ける

足に股腹に首へと登りゆく
深夜の海ヘ歩み進める

聴診器ごうごうごうと海が鳴る

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