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写真とカメラを大仰に語る

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写真とカメラについて、思ったことを書き連ねたものです。小さなことを大袈裟に。読んでために…ならないコラム集です。
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記憶のための適正露出

記憶のための適正露出

 見たままを写しとることから写真、とはよく言ったな、と思う。しかしphotographの意味合いとはだいぶ違っていて、見たままを写すことが何も正しいというわけではない。みな淡く儚い感じにしていたり、ノスタルジックにしていたりする。それは色や明暗が、見る人の気持ちを揺さぶるようにできているということで、単にきれいな花ですよ、と見たままを報告しているのではない。

 レストランの小さな会場を借りてはじ

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ポートレートを撮りたい

ポートレートを撮りたい

 好きな漫画のなかのセリフで、

主人公が「人物以外は何でも撮ります」と言ったことに対して、

「僕はね、人物しか撮らないんですよ」と応えるシーンがあった。

主人公が、アルバイトで写真展のパネルを飾る手伝いをしているシーンだったと思う。

人物しか撮らないと言ったその人の、その理由がなかなか含蓄があるのだけれど、なんと言ったのか、その詳細を忘れてしまったし、その漫画は今、家にない。実家のどこかに

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ボケは魅力か、逃げか。

ボケは魅力か、逃げか。

最初の単焦点は85mmズームレンズから始めた自分は、焦点距離を網羅することにこだわっていた。単焦点なんてもってのほかだった。

最広角は12mm、そして24-105を経て70-200と空白がないことに安心した。これで撮れないものはない。なんでも撮れる。

そんなときに見たのが、ノクチルックスの、ほとんど全身写真なのに、被写体が背景と分離して浮き立つような描写だった。

標準域だから背景に何があるの

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撮り続けることで成り立つ

撮り続けることで成り立つ

 カメラのおかげで、外にでるようになった。正直、あまり人付き合いが得意な方ではない。なんとなく文章を読んでもらえたら伝わると思うけれど。集団行動も苦手だ。皆んなが右に行けば、一人だけ左に曲がってしまう。
 そんなだから子どものころはさておき、社会人になってからは祭だのなんだのに一緒に誰かと行くなんてことはしなかった。一緒にいて気を遣うくらいなら一人の方がいい。行くとしたら同僚と温泉とか、そう言う感

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両手で撮る、ということ。

両手で撮る、ということ。

 GRのようなカメラでない限り、カメラは両手で操作しなくてはならない。
 右手でカメラをグリップ、左手はレンズを支える。
 右の人差し指はシャッターボタンや、ダイヤルを操作するのに忙しい。
 肝心のシャッターを切るという重要事項のほかに、様々な操作を強いられる。
 cannonの一眼レフはまさにそんな感じで、人差し指は絞りを調整し、親指はサブダイヤルで、露出を変更する、あるいは親指AFにしていたの

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おなじ場所で撮る。

おなじ場所で撮る。

 上の写真は、結婚前の妻を撮ったもので、シルエットだし、まあよかろうとブログに載せたところ、職場の同僚が、何をどうしたのか、自分のブログにたまたまたどり着き、そしてそのブログが自分のものだと気づいて、さらにはそのシルエット写真が彼女(職場が一緒)だと気づいて、それで関係がばれる、ということがあった。
 その場所は、丘の上にある教会で、かつては某施設の一画であったが、今は、芸術と民俗学に詳しい方が所

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カメラは2度買え。

カメラは2度買え。

 地方だと、フォトスポットまでの移動は車という方が多いのではないでしょうか。
 かく言う自分も、車で撮影目的地に行くのが普通でしたが、スナップが主な撮影ジャンルなので、車で行くとなればましてやこのご時世、スナップできる場所は限られてしまいます。
 そんな時に自転車はいいよって話を書こうかと思ったのですが、趣味を2つ持っていることをつらつら書いていたらタイトルのような結論が出ました。
 今から趣味で

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写真展をしたら結婚しちゃった

写真展をしたら結婚しちゃった

 写真展を2度したことがある。いずれも同じ場所だ。川沿いにある抜けの良い眺めのカフェの一階の、4坪ほどのギャラリー。以前noteにも書いた自転車とカメラの好きなカフェの元マスターの、その店で、写真展をした。そしてそれが、妻と結婚することになるきっかけになるとは、思いも寄らなかった。

 そのカフェを知ったのは、ブログで知った方がその店で写真展をすることになったと知ったからだった。ネットで繋がってい

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何も起こらない-写真新世紀より

何も起こらない-写真新世紀より

 2020年、第43回の写真新世紀のグランプリ候補に知った名前があった。僕が知っているというだけで、向こうは僕を知っているわけではない、地元の大きな美展に熱心に作品を出している人なら、あー、あの、となるくらいは知られた青年だ。というのも、その美術展で最年少で無監査となった人だからだ。
 無監査となったときの写真は、大学かどこかの建物に挟まれた空間、有り体に言えば空が写っていた。なんの変哲もない、た

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いいね がつかなくても

いいね がつかなくても

 もはや、皆そう感じられてるいることだと思うのだけど、写真系のTwitterにしてもここ、noteにしても、 Instagramにしても、いいねの数がそのまま写真の良し悪しに繋がるわけではない。いいねが少なくても、めたらやたらと上手いと思わせる写真がある。一方で、いいねがついている写真の多くは、やはり何某か、おお、と思わせるところがあるのも事実で、それが、写真そのものの良さだけではないところがSN

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開放バカ。レンズの個性と自身について

開放バカ。レンズの個性と自身について

 絞りを絞る、と言うことはそのレンズの持つ個性を無くすということだ。せっかく明るいレンズを持っているのだから、その滲みとかハロとか、そう言うものを楽しみたいと思う。
 プロとなればそうはいかないだろう。きっちり写さないといけない。が、僕のようなサンデーカメラマンの場合、レンズの個性に振り回されるのもいい。
 今回はそんな話を書こうと思う。ろくに歴史を知らない人間の、身勝手な戯言ではありますが、お付

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【100枚超】これまで使ってきたカメラの羅列とその写真(2024.3月10日更新)

【100枚超】これまで使ってきたカメラの羅列とその写真(2024.3月10日更新)

 どのくらいのカメラを触ってきたのか、レンズはどんなのを使ってきたのか、その忘備として、カメラ、レンズを羅列するだけの記事です。

ミノルタα7000 父親が持っていたカメラ。発売年から察するに兄が小学校に入って運動会などを撮るために買ったと思われる。それ以前の写真は、謎にプラスチックな、フォーカスも目測なカメラが家にあったので、それで撮っていたんだろう。
 大学に行くと、写真学科の先輩や同輩がマ

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忙しい人ほどカメラを趣味にするといいかもしれない。

忙しい人ほどカメラを趣味にするといいかもしれない。

 つらつらと理由を書くほどのことでもないんだけれど、自分がそうなので、実感としてそう思う。忙しいのだけれど、趣味が欲しいのなら、カメラはどうですか、って話。

 なかなか自分の時間の取れない人って多いと思う。そんな時間は自分で作るものだよ、という人もいるけど、それもやっぱり限界があるってものだ。

 僕の場合は、朝5時起床、あれこれして7時前には出勤、家に帰り着くのはたいてい夜の9時過ぎ。そこから

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ビギナー向けカメラという矛盾。今こそビギナー用を難解にしてみては?

ビギナー向けカメラという矛盾。今こそビギナー用を難解にしてみては?

 スマホがカメラの存在を脅かして久しい。家電量販店であんなにあったコンデジをほとんど見なくなった。押せば写る、レンズ付きフイルムのころからそれを徹底してきたカメラは、押せば写るし、ちょっとした加工もできるし、なんならネットにも気楽にあげられる、という究極の簡潔性に負けてしまうのは道理だ。絞りがどうの、シャッタースピードがどうの、と細かな設定を考えなければ「表現」できないカメラは、日常をカラフルに「

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