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音楽家の旅行記 伊勢・奈良編 Part11 -柿の葉寿司〜餅つき〜昼食-
柿の葉寿司
奈良公園周辺の散策を楽しんだ後再び街の市街地へ向かい歩き出す。昨日見逃した高速餅つきを見るためだ。高速餅つきは20年ほど前当時のテレビ番組で初めて見て以来一度生で見てみたいと思っていたものだ。ゆえに今回の滞在では外せないイベントの一つである。近鉄奈良駅周辺に到着したあたりで柿の葉寿司がバラで売っていることに気がつきサバ寿司を一つ買う。
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柿の葉寿司は奈良県のご当地グルメであり、柿の葉には殺菌作用がありなおかつ酸味の効いた酢で日持ちさせられるように作られた江戸時代の食べ物でもある。
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わが故郷東京でも何度かいただいた経験があるが奈良で食べたものもその時の印象とそこまで差は正直なかった。かなり酸味があるお寿司だなあというのが率直な感想である。逆に今は魚の処理技術や輸送技術、保存技術が相当発達しており簡単に便利に質の良いものが食べられることを忘れがちである。原始的な方法で保存して食べていた昔に比べ現代はとても裕福であるということに改めて感謝するきっかけになった。
高速餅つき
さて、目当ての餅つきだが行ってみると開店後一発目の餅つきは終わっており次の餅つきまでブラブラと周辺を歩き回り時間を潰すことに。しばらくすると外国人の人だかりが増え始め、そこに位置聴衆として混ざり込む。蒸篭から湯気が黙々と上がりだしいよいよ始まるかとワクワクが始まる。
そこに20年前テレビで見た店主が蒸し上がった餅米を餅製造の機械に放り込みしばらく機械が餅を練っている。
さらにしばらくすると従業員が杵を用意し、店主が緑色に染まり上がった餅を臼に放り込み、そこからよいよいと掛け声を合わせながらぺったんぺったん緑色の餅をつき始める。しばらく3人で付いていたが一人が席を外し、店主が水を差す側に周り、いよいよ仕上げの高速餅つきが始まった。
印象としては想像していたよりも動きがコンパクトで無駄がなかった。やはりあれだけ早い動きは無駄なものを排除しないと出来ないことだろう。作曲をやっていても、特に習い始めの頃はいかに音を増やしていくかよりもいかに無駄な音を削っていくかということを注意されたものだった。ほとんどのものにおいて余計なものを省いていくのは共通した取り組みなのではないだろうか。
そうして仕上げの高速餅つきがあっという間に終わり、つきあがった餅が別の機械に通され、一つ一つの小さな餅に分けられあんこを詰め込まれ成形されていく。そしてその餅がきな粉にまぶされ販売される。早速つきたて出来立ての餅を一個買い、その味を堪能する。
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その餅は前日食べた餅よりもさらに柔らかい。柔らかいながらもちもちした食感もちゃんとあり、キメが細かい。同じ素材でもやはり食べどきというのがあり、つきたての餅はつきたてでしか味わえないものである。素材が良いからなおのことだ。味わいながらもあっという間に完食。奈良に来たらこのつきたての餅は必食だな、そう思いながら少し早めの昼食を取りに三輪そうめんのお店に向かう。
昼食
お店につき、店先で開店まで時間を潰す。先に待っていた京都からきていたおばちゃん二人と自然と会話が始まり中に入っても席が近かったこともあり長らく会話が続く。旅先ではこういった何気ない出会いも彩りを添えるイベントだったりするのだ。そんなこんなで注文していた三輪そうめんが到着。
というところで次回に続く。
追記: 先日の記事が想像以上に反響を頂き、またフォローも少しずつ増えて大変嬉しく思っております。元々、近年体調が安定しなく更新頻度も波がありますがこの頃は特にその不安定さが増しており更新頻度が落ち込んでいる状況でした。現在回復傾向にありますが自分でも正直どのように振れるのかわからない故、また更新頻度が安定しないように予想しますがその際は気長に楽しみにしていただけると私としても大変励みになります。どうぞよろしくお願い申し上げます。気候が安定しない昨今、体調不良になりやすい方もいらっしゃるかと思います、皆様もご自愛ください。