豚足コラーゲン。【エッセイ】
美容や健康に気を使うようになったのは、思えば、メンタルがへっぽこになった経験を得たからだ。
女は7の倍数、男は8の倍数で体の周期に変化が訪れるとはよく言ったもので、本当に私は、7×6=42の歳に、ガッツリ突如にお見舞いを喰らってしまった。
それは後に分かったことだから、思い返すと「あぁなるほどね」なんて腹落させ、うんうん、「だったら仕方ないな」と呑気にふけっていたりもする。
まぁスマホすら触れなかったのだよ。食べれなかったし。一睡も出来ない日も続いた。
メンタルクリニックの患者さん、皆んな平気そうとか思っていた。なぜなら皆んな携帯いじれてる。私はそれすら無理だったのだ。ははは……
それから3年経過した今、数々の苦しい記憶は、過去の貴重な体験へと変わりつつある。
へっぽこになったからには、へっぽこ経験なりの良さを発掘でもしてやろうとまで意気込んでいる。
気づくと私は、美容と健康に有望なコラーゲンを手作りするまでになった。
「豚足」を買うために肉屋へ足を運び「動物性コラーゲン」を作っているのが現在だ。へっぽこ前では考えられない前進である。
なぜコラーゲンか。
コラーゲンが体に良いとことは漠然と理解はあったが、ふと耳して驚いたのだ。
コラーゲンというのは、人体構成にとても重要なタンパク質であるらしい。
お肌ぷるるんだけの成分ではない。
骨や血管や筋肉や神経の維持にはもってこいの栄養素なのだ。
作り方は圧力鍋一つで、あっという間に出来ます。
1.豚足を3回湯がいて灰汁取りをし、適量の水と共に圧力鍋に入れて30分。
2.粗熱が取れたら耐熱ボールなどに移し、冷蔵庫で冷やす。
それはそれはぷるんぷるんのコラーゲンが出来上がります。
臭みはほとんど気になりません。
お味噌汁やカレーや煮物などに入れて頂いています。
表面にラードが膜を貼るので、使用したいのなら別に冷凍保存すれば良いし、余った豚足は、苦手でなければ、有名な沖縄料理の「テビチ」を作って食べるのも最高の贅沢でしょう。
コラーゲンは冷蔵保存で1週間ほど日持ちするようで、手間もかからないし、お値段以上を遥かに上回る最強コスパ!
高価なサプリメントを摂るよりも体にも優しいし、吸収も早いのではないか!?と、顎をなでてます。
私はさらに豚足について調べた。
すると豚足はカロリーも低く、ビタミンD、ビタミンB12も豊富のようだ。
ビタミンDは、骨粗鬆症予防はもちろんのこと、精神にも影響する大切な成分。
日照時間が短くなる冬期に欠乏する恐れのあるビタミンである。
鮭などに多く含まれるようだが、毎日鮭というのも飽きてしまうし、食材の高騰が止まない今、鮭だって天然は高い。養殖は味がどこかおかしい気がする。
ビタミンB12は、血液生産や脳神経維持に欠かせない一つ。ビタミンB郡は元気の源。
B郡が不足すると、落ち込みや不眠などにも影響するようだ。
あらら?
女は7の倍数も手伝って、私は、特にビタミンD不足だった可能性が非常に大きかったはずだ。
なぜなら、長年デスクワークで日中は外にほとんど出ず、休日は家でPCやゲームや執筆、朝から出かけるといったら、また〜に温泉など行くか、パチンコくらいだった。
食生活もビタミン不足であった。
少食で糖質や塩分もかなり控えていた。
白湯が良いと知り、気づけば白湯を飲むという「白湯女」となり、体液はまっさらな「無液」で満たされていたはずだ。
体調不良の時は決まって栄養ドリンクで補っていたが、きっと自律神経の振り幅は高速メトロノームで、栄養剤をブッ刺されても枯れる、邪気だらけの観葉植物のようだったろう。
そんな状態が続いていたのは体に申し訳ないの一言である――ごめんなさい。
こんなことでもないと人というのは顧みない哀れなもので、でも、そういうことになったからこそ、ありがたみも分かるという矛盾の生き物である。(私だけかもね)
私たちの体を支えてくれている動物たちには感謝の気持ちでいっぱいであります。
最後までお読みいただきありがとうございます!
また来てね★
~おまけ①~
今日、また肉屋へと行きました。
最後の一個の豚足を発見してラッキー。
「いや待てよ、今日は豚耳にしてみよう!」
直感的に従って、耳を買って参りました。
豚足よりも安かったです。
コンビニなどで売っているミミガー、好きです。
〜おまけ②〜
スーパーなどの手作りお菓子の材料コーナーに置いてあるゼラチン、これもコラーゲン。
コーヒー、お味噌汁に入れても味変わらないので、こちらも重宝してます。