【こころの中の おとなとこども】
[このお話シリーズについて]
私たちの中に浮かんでくる思考と感情って、時々「あれ?自分のこの思いは思考なのか感情なのかどっちだろう?」とわからなくなることがあります。
また、「頭ではわかっているのになんでやっちゃうんだろう?」ということや、「矛盾してるなぁ」と思う複雑な自分の気持ちに、私は結局何がしたいんだろう?どれが本当の気持ちかわからなくなってしまうこともあります。
そこで、頭で考える思考と心で感じる感情を『大人心』『子供心』というキャラクターに例えて、自分の中にもちょっとあるなぁと身近に思ってもらえるような、心についてのおはなしを作りました。
あなたの大人心と子供心の距離が、ほんの少し近づいたらうれしいです。
こころの中のおとなとこども
心には、『大人心』と『子供心』
というものがあって、
大人のあなたの心の中にも、
必ずこのふたつの心があります。
子供の時からあるのは、
感情・感覚・感性の『子供心』。
大人になっていくにつれ
いろいろな経験や学習をし、
思考・理性・社会性の『大人心』が
だんだん育っていきます。
あなたもときどき
頭ではやらなきゃと思っているのに
なぜかやれない時ってありませんか?
そういう時は、
「今、頭と心がバラバラになっているよ」
というお知らせでもあるんです。
頭の思考と心の感情。
あなたの中の大人心と子供心が、
お互いちがう方向に
行きたがってる状態の時なんです。
これじゃあ、うまく進みません。
うまく進まないから、
だんだんストレスやモヤモヤが
心の中をおおってきます。
だから、大人心と子供心が
なかよくいっしょに手をつないで
ふたりの心から望む方にすすもうとしたら、
つまり、思考と感情がそろったら
ものごとがスムーズに進み、
心地よく回り始めます。
頭の中もクリアで 気分もいい。
これが、ふたつの心が整った状態です。
でも、大人になると
社会の中にずっといるうちに
言葉や思考ばかりを使いがちです。
自分のほんとうの気持ちにフタをして
頭で考えてばっかりになるので、
どんどん大人心ばかりになっていきます。
すると大人心がすべてを決めてしまい、
子供心をないがしろにしてしまいます。
でも、子供心がないと、
好きなこと、大事なこと、
ほんとうの気持ち・・・
そして心の奥の奥にある
「じぶん」という大事な部分が
自分で見えなくなってしまいます。
それはとても、悲しいことです。
・・・とはいっても、
子供心の感情や気分のままに行動すると、
感情の激しいアップダウンや衝動に
ふり回されてしまうので、
これもこれで、やっぱり大変です。
大事なのは、
大人心、子供心のどちらかだけではなく、
ふたりが仲良くつながっていること。
自分の中で、
思考と感情が矛盾していないこと。
そのふたつの心がととのって、
はじめて自分の軸である
「まんなか」が見えてきます。
まんなかとは、
曇りのない本当の「じぶん」のことです。
あなたの中の大人心と子供心は、
今、どんな関係でしょう?
心の中に住んでいるふたりは、
あなたが日々を自分らしく生きるための
大事な存在なんです。
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