【夏の旅】甲州紀行 at 昇仙峡(2019.07.29)

画像1 朝7時ごろの中央線に乗って、ひたすら西を目指す。平日なので新宿を発車した中央線は、下りとはいえ通勤の人たちでいっぱいになっていた。
画像2 どこで座れるだろうかと立っていると、豊田駅までは座れなかった。西国分寺でたくさんの人がおりた。乗換だろうか。
画像3 高尾で甲府行きに乗り換える。ローカル線の佇まいの美しさ。ボックス席で足を伸ばし、窓の向こうには山や森がある。
画像4 「やまあい」を行くこと。3時間。
画像5 「富士急行線でお別れね」と大月駅で高校生の女子が男子に言う。あの時間が何なのか教えて。女の子がおりたあとの、長い長いあの時間を思う。長い長い孤独。
画像6 甲府に着いたら、すぐに昇仙峡行きのバスに乗り込む。40分ほど走ったころ、「天神森」というところで下りる。ここから谷を眺めながら歩くことができる。
画像7 こうした道路が延々と続いていく。車が追い越していく。車の中からは見えない景色を僕は見ながら歩いている。そう信じなければ33℃のなか、6キロも歩ききることはできない。
画像8 苔むしたコンクリートにみな、思い思いの字を書きつけている。好きな人の名前。自分の名前。いつきたのか。苔のグリーンがマトリックスのように見える。デジタルの世界へと一変する。
画像9 歩いていると凄まじい水音がする。川を流れる水の勢い。渦巻く。
画像10 この景色を見られるのなら、6キロ歩くことなど、わけないと思いながら。
画像11 思いながら。
画像12 だいぶ歩いたのではないかと思っていたとき、この看板に出くわした。もう半分ほど来ているんじゃないか。この汗の量は、尋常ではないのだから。甘かった。この看板をみて絶望する。まだ、はじまったばかりではないか。
画像13 歩く、歩く、歩く。定期的に蛾が、二匹ほど、目の前をビュンビュン飛び回る。これをいちいち払うのが面倒で、蛾のいるところを小走りで駆け抜ける。
画像14 大きな岩が見えてくる。どうしたらこのような岩が生まれるのか。
画像15 すごい高さだ。「昇仙峡」というのも頷ける。仙人が住みそうなところだ。
画像16 中国のそれのような崖。美しい。
画像17 途中、おじさんに声をかけられる。ちょっと休んでいかねえか?汗まみれでクタクタの僕は珍しくかき氷を所望する。このときのかき氷。天上の食事と言うに相応しいものであった。
画像18 再び歩く。あと20分ほどだと言うおじさんの言葉を信じて歩く。しかし、なんという美しい風景なのか。
画像19 クライマックスが近い。
画像20 仙娥滝。気温が一気に下がる。轟音が聴こえる。飛沫が、風景をぼんやりさせる。これを、見るために、歩いてきたのだな。
画像21 なんというお姿か。
画像22 この暑さにはそうめん。流しそうめん。
画像23 涼しげ。
画像24 ロープウェイでさらに上まであがる。ロープウェイのところに金の鯉が集められた池があった。
画像25 岩魚がたくさん泳いでいる川の、岩魚。塩焼きのおいしさ。ありがたい。
画像26 甲府に戻り、ホテルに荷物を預けたあと、夕飯。「甲府ぐるめ横丁」では複数のお店の料理が楽しめるということで、贅沢に甲州の食材をいただく。
画像27 甲州のサーモン。美味。
画像28 甲州の鶏。やわらかい。美味。
画像29 甲州の馬刺。最高。
画像30 甲府の旅。

いいなと思ったら応援しよう!

佐々木蒼馬-aoma‐
Web Magazine「鮎歌 Ayuka」は紙媒体でも制作する予定です。コストもかかりますので、ぜひご支援・ご協力くださると幸いです。ここでのご支援は全額制作費用にあてさせていただきます。