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【神護寺展】前期・後期どちら?判断ポイント… 朗報「空海展」の重要展示もある


神護寺展の出品目録から注目展示を確認して、前期と後期どちらに行くべきか判断ポイントなど整理してみました。「出品目録を見るのが面倒」「前期と後期 判断をミスりたくない」「重要展示を逃したくない」という方にご参考まで

前期・後期いずれかを選べぶのが難し過ぎるほど豪華ラインナップ。個人的には「前期と後期 両方行くしかない」ということでチケット2枚買いました

2024年は空海生誕1250年の記念イヤー
空海さん関連の「超重要」なもの】が6月に終了した奈良博「空海展」に続いて、東博の「神護寺展」でも展示。ある意味で神護寺展=空海展 →巡回展的に楽しめる

東京国立博物館
創建1200年記念 
特別展神護寺 ―空海と真言密教のはじまり―
2024年7月17日(水)~2024年9月8日(日)





【神護寺展】奈良博「空海展」見逃しに朗報

空海生誕1250年 奈良国立博物館 特別展
「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界 」
2024年4月13日(土)~6月9日(日)

  • この空海展の重要展示の約16点ほどが神護寺展でも見られる。奈良開催だったので場所的に行きたくても行けなかったという方もいるのでは

  • 個人的には奈良博の前期で当日ゆっくり見られず後ろ髪引かれながら帰ったこともあり、もう一度予想外に見られることに嬉んでいる。しかも行けなかった後期のものもある



【神護寺展】会期と時間

会場東京国立博物館 平成館(上野公園)
会期2024年7月17日(水)~9月8日(日)
(注)会期中、一部作品の展示替えあり
前期展示:7月17日(水)~8月12日(月・休)
後期展示:8月14日(水)~9月8日(日)

開館時間9時30分~17時00分
 毎週金・土曜日は~19時00分 ただし8/30・8/31除く
(入館は閉館の30分前まで)

特別夜間開館(東博縁日)
 2024年8月27日(火)~9月1日(日)の6日間
 18時~21時(8月30日と31日はなんと18時~22時)
   詳細は下部リンク 夜間開館は追加料金が必要

休館日 月曜日、8月13日(火)
  (注)ただし、8月12日(月・休)は開館、
   8月13日(火)は総合文化展は開館

神護寺展は事前予約不要


【神護寺展】混雑予測・対策

前期も後期も始まりは比較的余裕があるはず   
夏休みシーズンなので変則的に混むかも?
前期終了近く、後期会期終了近くは特に込み合ってゆっくり見られない可能性大

◼️チケット
事前にネットやコンビニなどで事前に購入が◎
暑い中で並ぶことになると大変

◼️音声ガイド
会場貸出・アプリいずれも650円なので
会場に行く前にアプリリンクからダウンロードすると◎
アプリなら9月8日まで何度も聴ける
▼音声ガイドプログラムはこちら→https://www.artandpart.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/07/f66fc58da4a1d73c41ce8c9d8217249b.pdf (会場で音声ガイド聴くための渋滞が起きる場合を想定して家で先に聴いておくのもアリ)

◼️時間
時間指定券は無いので時間によって混む可能性 
平日に行けない場合は、土日夕方か、金土の19時まで開館の夜間展示も視野に(ただし8/30・8/31は夜間無し)

◼️長時間いる場合は上着必携
展示品保護のため空調がかなり効いている

◼️再入場
神護寺展は特別展会場の入場時に渡された券(裏に入場日付印あり)を持参すれば当日再入場可能。混んでいたり、疲れたり、寒かった場合には一度会場を出て休んで戻ってこられる。東博の敷地を出て食事やお茶をして戻るのもあり

◼️夜間延長日おすすめ
8/3(土)に前期2度目に行ったところ、金土の夜間延長はモンちゃん(文覚さんキャラ)ウチワの配布効果か?17時あたりに軽く混んでいた。一度会場を出て18時頃戻るとだいぶ余裕に。18:30頃になると第1会場は大人気展示前も自分だけに。一度会場を軽く一周して、気になった展示に目星をつけておいて閉館1時間前〜30分前に戻ればじっくり見られるかも。第2会場の最後の仏像の部屋は閉館ギリギリまで人がたくさん。
ちなみに本館の総合文化展も延長日で20時まで開館。19時に神護寺展を後にして、そのままものすごく空いている本館展示室を満喫できた。20時に外に出るとそれほど暑くない!遅い時間はゴールデンタイムだと大発見

前期24日・後期23日
意外と短いので迷ったらGO

東博縁日 夜間特別開館で神護寺展が見られる
開催期間:2024年8月27日(火)~9月1日(日)の6日間
開催時間:18時~21時(8月30日と31日は18時~22時)
別途追加料金が必要 


7月20日(土)11:30頃の様子
土曜なので混んでいそうだと構えて行きましたが
お昼前ということもあってかこの時間は余裕
人気の展示前はそれなりに人がいますが全くストレス無し

会場の様子 



【展示期間別 「ざっくりいつ行く」ポイント】

《展示期間を気にしなくて良いもの》
◼️神護寺の仏像など彫刻は通期
◼️両界曼荼羅(高雄曼荼羅)前期胎蔵界・後期金剛界
  場面は変わるが通期  ※1200年前 空海制作

《見逃せないもの》
◼️やはり国宝は優先して見たい
◼️空海筆、最澄筆は絶対に見逃せない
 →正直 前期・後期分かれていて…選ぶのが無理

《期間別 大きく分けると》
【前期】
  神護寺三像(伝源頼朝 伝平重盛 伝藤原光能)
  頼朝の書
  空海さんの金剛般若経 解説
(金剛般若経残巻)
【前期から後期の半分まで
 
  空海さんのミス 儀式出席者リスト メモ(灌頂暦名)
後期
  空海さん最澄さん交流の手紙(風信帖と久隔帖)
  文覚上人 起草
with後白河法皇手形
            
(文覚四十五箇条起請文)


以下、展示目録を加工し整理したものなので、万が一データのズレが生じていたらすみません。
必ず公式サイト特別展「神護寺―空海と真言密教のはじまり」作品リスト(展示目録)をご確認下さい。あくまで目安となります 
※◉国宝 ◎重要文化財



【神護寺展】展示期間に注意が必要なもの

【前期のみ展示】7/17日(水)~8/12(月・祝) ……1か月弱

特に注目の展示
◼️(国宝)灌頂暦名
  
 ※これのみ前期~後期途中8/25(日)まで
◼️(国宝)金剛般若経残巻(空海筆)
◼️
(重要文化財)崔子玉座右銘断簡(空海筆)
◼️(国宝)神護寺三像 3点
      
(伝源頼朝 伝平重盛 伝藤原光能)
◼️
(重要文化財)源頼朝の書 3点

その他注意
御請来目録
は前期と後期出ているが書いた人が違う
「前期」空海周辺人物の書写「後期」最澄さんの書写

前期展示のうち特に注目の展示の一覧
<青の色塗り>奈良博物館「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界 - 特別展」 で展示されていたもの。空海展見逃しのリカバーができる 

↑ ざっくりどういったものか

(参考)【前期のみ展示】で良かったもの



【後期のみ展示】 8/14日(水)~9/8(日)…… 1ヶ月弱

特に注目の展示
◼️(国宝)風信帖 最澄さんへの手紙(空海筆)
◼️(国宝)久隔帖 空海さんへの手紙(最澄筆)
      ※最澄さん現存唯一の自筆書状
      ※弟子の泰範宛
◼️(国宝)御請来目録 (最澄筆)
◼️(国宝)狸毛奉献表 空海さん「狸の毛の筆」作り方
◼️(国宝)文覚四十五箇条 文覚起草+後白河法皇手形

◼️(国宝)灌頂暦名 空海さんのミスが見られる儀式出席者リストメモ
※ただしこれだけ前期7/17から後期の半分8/25まで

後期展示のうち特に注目の展示の一覧
<青の色塗り>奈良博物館「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界 - 特別展」 で展示されていたもの。空海展見逃しのリカバーができる

 ↑ざっくりどういったものか 




【通期展示】(前期・後期で展示替えはあり)

特に注目の展示

通期展示(展示替えあり)のうち特に注目の展示の一覧
<青の色塗り>奈良博物館「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界 - 特別展」 で展示されていたもの。空海展見逃のリカバーができる

 ↑ざっくりどういったものか 



【通期展示】 (焦らなくて大丈夫)

特に注目の展示

通期展示のうち特に注目の展示の一覧
<青の色塗り>奈良博物館「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界 - 特別展」 で展示されていたもの。空海展見逃のリカバーができる

 ↑ざっくりどういったものか 



【神護寺展】前期・後期いずれかどうしても選ぶなら…

後期のうちピンポイントで8/14から8/25までオススメ
「灌頂暦名」は前期から後期半分まで展示なので、
国宝の書の傑作が唯一3点揃う期間となる
◼️灌頂暦名 空海さんのミスが見られる
◼️風信帖 空海さんから最澄さんへの手紙(空海筆)
◼️久隔帖 最澄さんから空海さんへの手紙(最澄筆)


【神護寺展】(展示目録)展示期間別色分け

⚫︎ピンク展示期間  展示期間別に分かりやすく色分け
⚫︎特に注目している展示  左端見たい順「★>☆>〇」
⚫︎青色 空海展に続いて神護寺展で展示のもの
 空海展見逃しリカバーできる



【神護寺展(予習・復習)】放送配信

空海ナイト
NHKではこの夏、生誕1250年を迎えた空海に関するさまざまな番組や展覧会を行います。長い歴史を越えて、日本の文化に大きな影響を与えてきた空海の世界をぜひお楽しみください。  番組HPより

【特に必見】国宝へようこそ「神護寺」
〈初回2024/1/14〉
神護寺「高雄曼荼羅」空海が制作に関わった現存唯一のマンダラの謎を探る!高雄曼荼羅の6年の修理の様子、修理を終えての開眼法要、神護寺の金堂でロウソクの灯で照らされた曼荼羅が見られる。1200年前の空海さんが見ていたであろう空間にタイムスリップ
【放送予定】
◼️
NHK総合 [地上波]
7月21日(日)午前2:25~3:09 ※土曜深夜
◼️NHKBS     [BS8K]
2024/08/04(日)21:00~(44分)
◼️NHKプラス[配信]
9/3(火) 午前3:34まで NHKプラスで配信(無料)

【特に必見】国宝へようこそ プチ「神護寺」
【放送予定】
◼️
NHK Eテレ
2024/08/03(土)19:30~(5分)
◼️NHK総合
2024/08/17(土)03:20~(6分)
 ※東京国立博物館でも流れている映像
NHKプラス9/4(水) 午前3:46 まで無料配信

【日曜美術館「京都・神護寺の旅 空海と9つの国宝」】
【放送予定】
8月4日(日)[Eテレ]午前9:00~9:45
8月11日(日)[Eテレ]午後20:00~20:45 再放送
NHKプラス8/11(日)午前9:45まで無料配信

【NHKスペシャル 空海の風景】
 前編 大唐渡海の夢
 後編 弘法大師への道
2002年の番組だけど古さを感じない。神護寺展に合わせ放送。司馬遼太郎さん原作のドキュメンタリーに故•中村吉右衛門さんの語り。素晴らしかった…
NHKプラス7/27(土) 午前2:34 まで(無料)配信

【こころの時代〜宗教・人生〜シリーズ「空海の風景」
前編“天才”の旅立ち~大唐渡海の夢~】
2002年のNHKスペシャルを元に再編集したもの
【放送予定】〈初回2023/12/3〉
7月28日(日)[Eテレ]午前5:00~6:00
・8月3日(土)午後1:00~2:00
後編 密教宇宙の創造~弘法大師への道~
【放送予定】〈初回2023/12/10〉
8月4日(日)[Eテレ]午前5:00~6:00
NHKプラス8/11(日)午前6:00まで無料配信



伝説みたいだけれど現実…空海についての素晴らしい新聞記事

本当に不思議な人生…神護寺展で生きた証を見られるのもまた不思議な気持ちになる



【神護寺展】関連記事

神護寺に実際に行ってきました
神護寺の山登りの難易度の実態


奈良博の空海展に行ってきたことと、神護寺ご住職(貫主/貫首)谷内弘照さんの講演を聞いてきたので、そのあたり含め神護寺展関連情報まとめました



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