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文学、エッセイ

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記事一覧

【小6と読書】とっつきやすい温故知新とか政治の話

最近読んだ2冊が、どちらも長女にウケがよさそうだったのでご紹介です! 1。予備校講師の世…

【小6と読書】令和に読む、大阪船場の世界

久しぶりに山崎豊子氏の世界に浸りたい!という気持ちになり、デビュー作にして彼女の真骨頂で…

【本】女の人の肌の内側

ちょっと久しぶりに、辻村深月さんの小説を読みました。 小さい頃から親友だった幼馴染の家は…

趣味人という生態

TV界の重鎮としてしられた大橋巨泉さんは、60代から美術にはまったそうで、何冊か美術関連の本…

【小六と読書】「幸せ」を掴む、そのとき

この前娘が、宮部みゆきさんの青い鳥文庫版を読んでいたので、 青い鳥文庫版以外にも読める本…

【小6と読書】娘の好きな話と嫌いな登場人物

長女がこれをまた読みたいというので、 一緒に借りてきた瀬尾まいこさんの本。デビュー作『卵…

【小6と読書】9.11の時、アメリカの高校生だった

私は当時、日本の高校生で、休み時間に先生たちがざわざわっとしたかと思ったら、「アメリカの高層ビルに飛行機が突っ込んだ」と青ざめた声にそのニュースを聞いたこと、翌日誕生日だった友人が、「私の誕生日は喜べない」と悲壮な顔で言ったことをよく覚えています。 そして、この本の作者は、私と同い年、同じ出身地。幼少期をアメリカで過ごし、その後、奨学金付きでアメリカの名門私立に通っていたときに9.11が勃発。どのような世論が展開され、どういった社会的ムードだったか、また校内でどういった会話

【小6と読書】ご近所に美術館がある贅沢

市の財政破綻により、篤志家の寄贈した珠玉のコレクションが、売却の危機にさらされる… 実話…

【小6と読書】価値観はどこで染み込んだのか

長女が日本では6年生になりますので、タイトルも【小5の読書】から【小6の読書】に進級です…

【本】大人の恋愛。

二週間空いてしまいました。 このところ過去に読んだことがない作者の小説を読もうと思って、…

【小五と読書】誰もひとくくりにできないから

成長しながら、絶えず変化していく自己認識。 子供の頃の「自分は特別だ」という感覚。 思春…

【小五と読書】え、翻訳本かと思ったミステリー

ひたすら、アガサクリスティ氏と赤川次郎氏を読んだのは小5の時。そのあとぱったり読まなくな…

【小五と読書】等身大でいられるときは、一瞬

図書館が遠かったせいか、「借りた本を返しに行く」のは、ちょっと億劫に感じる方でした。だか…

【本】文豪大集合。谷崎、川端、芥川、誰が年上か知ってますか?

自分で本屋で本を選ぶようになったときには、すでに日本の文豪の作品は、常用漢字で記述され、綺麗に文庫本になって一列に並んでいました。 だから、三島由紀夫や安部公房が比較的新しい…安部公房に至っては私が生まれた時に生きていると知った時は、結構びっくりしたものです。 だって、物語の舞台はいくらでも昔にできるし、それぞれの作品は、それぞれ瑞々しく、新しい感性で切り取られていて、古さを感じさせないですから、ある意味では、作品の年代というのは無法地帯なわけです。 そう言う中にあって