【小6と読書】娘の好きな話と嫌いな登場人物
長女がこれをまた読みたいというので、
一緒に借りてきた瀬尾まいこさんの本。デビュー作『卵の緒』を含む、家族を題材にした短編2編の一冊です。
『そして、バトンは渡される』につながっていくような、定型の家族ではないメンバーが、家族になっていく様子/愛情を交わしていく様子が鮮やかに描かれていて、デビュー作でこれか!と驚き、これもまた、おりに触れて読み返してみたくなる本になりました。
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ところで、先日、長女が国語の読解で、どっひゃーというくらいずっこけた回がありまして、あまりにひどかったので、一緒に読み合わせ。
こちらの短編の一つからの出題だったのですが、<拒食症の女の子>と<その食事を運んできてくれるおばさん>の心のやりとりが全然読み取れていなくて、さすがにおかしいな??と思っていたら、
どうも、ぱっと読んだ印象で、「このおばさん好きじゃない感じの人」という先入観が働いた模様(実際には、戦後を生き抜いた、ぶっきらぼうだけれど人のことも動物のこともよくみて行動できる女性なのですが…)。
彼女は、爽やか系が好き^^;
ただ、もともと人の好き嫌いをあまりしない子なので、年頃な面だったり、問題形式だったこともあるとは思うけれど、人は一面だけではないこと。せめて、小説の中では、みんなそれぞれ抱えている物語があることを慮って、どの登場人物に対しても思いやる気持ちをずっと持って欲しいなとおもったのでした。
いずれ実世界でもそれがいきてくるから。
よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!