バイリンガル育児中、2児ママの本棚

「育児本に欲しい答えが書いてあるか?」その答えは、”could be?”。すぐに役立つものは、すぐに役に立たなくなる…だから、私はよくビジネス書や小説にヒントを探しにいきます。一見関係ない本にこそ、突破口があるから。2012/2017生まれ姉妹。香港在住。

バイリンガル育児中、2児ママの本棚

「育児本に欲しい答えが書いてあるか?」その答えは、”could be?”。すぐに役立つものは、すぐに役に立たなくなる…だから、私はよくビジネス書や小説にヒントを探しにいきます。一見関係ない本にこそ、突破口があるから。2012/2017生まれ姉妹。香港在住。

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インター生(Year8)の洋書遍歴。ハリポタの前は?後は?

聞かれることも多くて、まとめよう、まとめようと思って後回しになっていた、「海外暮らしの姉妹が、どの洋書をいつ読んでいたか」。抜けているのもありますが、姉妹にヒアリングしてアウトラインはとれていると思うので、ここに記しておきます! ・・・・ なお、長女は年長の夏に香港に来たので、それ以下の年齢のは次女の、Year3以降は長女の読んできた本です。ちなみに、区切りによって多少異なりますが、だいたいGrade1=Year2=小学一年生です。 Kinder:ORT、Frog an

    • 【小6と読書】思い込みで失うものは、案外多い

      「世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる?」  ・A 20% ・B 50% ・C 80% その正答率は有識者を集めても、チンパンジー(ランダム)より低い。ということが、どうして起こり得るのか?ということをスウェーデン人医師で、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げた筆者が解き明かした本。ちょっと前のベストセラーですが、ちょうど娘にいいかなと手に取ってみました。 貧困、衛生、教育、ジェンダーギャップ、戦争といった、SDGsを学ぶ中で出てくるテーマ

      • やっばー!こっちまで語彙力崩壊しそう|次女の日本語

        週末、初めて全国統一模試を受けた、小2次女。 これまでテストというものを受けたことがないので、「とにかく、1時間お行儀よく座って、お話しませんよ。」ということで送り出したテストなのですが、想像を超えてきて絶句です。。 バイリンガル育児、これは暗礁に乗り上げていると言ってもいいでしょう! 今後の成長を期待して、このテストで浮き彫りになったことをここに記したいと思います。 ・・・・ 1、全体を通して 初めてのテスト会場。始めて使う日本の小学校のテーブルに、まず興味津々

        • 帰国生と国際生ってやつ。このもやもやはどこから?

          中学受験界隈でよく言われる、帰国生と国際生という言葉。 外国に住んでいた経験が少しでもあれば、<帰国生入試>特典がもらえる… という不公平感を是正するため、帰国生の定義(海外生活1年以上、帰国後3年以内)を厳格化した結果、そこに含まれないけれど英語が堪能な小学生(外国籍を持つ親を持つ子、国内インター生など)だって欲しいんですが…という学校が、国際生枠を設けて、海外経験を問わない生徒を募集する流れが生まれたということが、背景のようですね。 大学の進学実績を上げたい中高一貫

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          【小6と読書】マイルドな痴情のもつれとは?

          小6の頃、そういえば、赤川次郎氏も好きで読んでいたなと思って、娘と読める本を探していたときのこと。 どれが好きだったかな?と考えていて、「ふたり」も読んだし、「三毛猫シリーズ」も「三姉妹探偵団」も読んだし…そういえば、この冴えないサラリーマンが悪魔と契約して、アルファ的男性に生まれ変わる話… あらすじだと陳腐な設定なのだけど、赤川氏らしい作品で好きでした。ただ、これはなかったので、同氏の悪魔物?もいいのかなと、今回手に取ったのが、こちら。 なぜかシリーズものの7巻目でし

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          【小2と読書】子供のころ大好きだった本を一緒に読む幸せ

          『長くつしたのピッピ』が終わったところで、ちらっとパディントンを挟み、最近の「ママと一緒に読むシリーズ」はこちらを選んでいます。 ちなみに、「ママと一緒に読むシリーズ」は、英語書籍なら大体彼女のレベルにあっているけれど、日本語だとちょっと彼女には背伸びになってしまうような本を選んでいます。なので、私が横で言葉の意味を補って、情景を確認しながら読み進めるようにしています。 私が子供の頃、擦り切れるほど読んだ本。 ご存知の方も多いかと思うのですが、『点子ちゃんとアントン』『

          【小2と読書】子供のころ大好きだった本を一緒に読む幸せ

          名建築は、香港にも

          それまであまり気に留めていませんでしたが、香港に来てから、思いがけない本で香港の話が出てくると、つい嬉しくなってしまいます。 カズオイシグロ、開口健、この前読んだ本でも香港が一瞬舞台になっていて…って、どの本だったか忘れてしまったのですが(いつもこんな感じですみません)、 本から香港の匂いが鼻先をかすめるような経験ができるようになったのは、香港に住んでいて心楽しいことの一つであることは間違いありません。 こちらも、関西国際空港で始まり、いきなり香港の建物が回ってきて、思わ

          【小6と読書】令和に読む、大阪船場の世界

          久しぶりに山崎豊子氏の世界に浸りたい!という気持ちになり、デビュー作にして彼女の真骨頂でもある「船場商人」をテーマにした本作を手に取りました。 淡路島から出てきて、拾われた先は大阪・船場の老舗昆布屋だった。過酷な丁稚奉公を務め上げ、暖簾分けしてお店を繁盛させるも、戦争で全てを失ってしまう。戦後の壮絶な動乱の中、店を引き継いだ次男が船場商人の意地で、再度盛り立てることはできるのか。 今の価値観からするととんでもないような世界…手をぼろぼろにして、冷飯で長時間労働を強いられる

          【小6と読書】令和に読む、大阪船場の世界

          【本】女の人の肌の内側

          ちょっと久しぶりに、辻村深月さんの小説を読みました。 小さい頃から親友だった幼馴染の家は農家で、家族仲がとてもよく、主人公の彼女自身も、自分の母にない優しさやおおらかさに度々救われます。けれど、成長するにつれて本音で言えないことが多くなり、疎遠になっていたところに、その幼馴染が母親を殺し、失踪したことを知ります。なぜ彼女が?そんなことするような子じゃないのに。 推理小説ではあるのですが、読後、放心するくらい、たくさんの女の人の心の中を覗く物語。前半は少し重たく感じたペース

          趣味人という生態

          TV界の重鎮としてしられた大橋巨泉さんは、60代から美術にはまったそうで、何冊か美術関連の本を出されています。 この本も超シロウト的と書いていますが、それはアカデミックな教育を受けていないという意味合いにおいてであって、彼なりにいろいろ調べて、足を運んで、絵や作者がどういうつながりがあるのか、美術史の中でどういう絵なのか、彼の解釈を書いている本で、まさに、趣味人らしい一冊です。 特に、巻末に世界の有名どころの美術館に所蔵されている絵画リストがあるので、旅行の前にさらっと読

          【小六と読書】「幸せ」を掴む、そのとき

          この前娘が、宮部みゆきさんの青い鳥文庫版を読んでいたので、 青い鳥文庫版以外にも読める本があるかな?と久しぶりに手に取ってみました。 職務中に怪我をして休職中の刑事の前に、5年ぶりに現れた甥は「行方がわからなくなった婚約者を探してほしい」と言います。その相手が失踪した理由、それは、彼女のクレジットカードを作ろうとして自己破産歴があることがわかったから。そして、彼女は一言の説明もなしで、一切の痕跡を断ちます。 その女性を追う中で、幸せになろうとして犯罪に手を染めていく女性

          【小六と読書】「幸せ」を掴む、そのとき

          実は身近でわからない…!な、病院英語

          海外で暮らしていると、病院ではもちろん、会話の中で英語の病名が出ることってままあると思います。このところ、大したことはないのだけど(つまり誰でも知っていて、なったことある人も多いような)病気の通院が続いているのですが、毎回覚えてもすぐ忘れるので、ここで覚書をしておきたいと思います^^; 経験しているものが殆どですが、きいたことある/話題に出て聞き返した病気に関する英語もあわせてあげてみました。 🔹一般外来、家庭医全般(General clinic) ・感冒(風邪、インフル

          実は身近でわからない…!な、病院英語

          【小2と読書】舞台と読書のよき関係

          今夏のロンドン旅で一番と言ってもいいほど感銘を受けたのが、姉妹二人共が好きなロアルド・ダーリの小説、Matilda(マチルダ)の舞台でした。教師陣の圧倒的な歌唱と、子役たちの瑞々しい感性の掛け合いは素晴らしく、本場のミュージカルを子供達が心から楽しめるって、なんて素敵なんだろうと思った一夜。 またそんな機会があればいいなと思っていたところ、香港でThe Wizard of OZのバレエ公演があると知って、またちょっと強硬なスケジュールにはなってしまったのですが、これは逃せな

          【小2と読書】舞台と読書のよき関係

          【小2の読書】世界の名作は、何語で読ませるか?!

          一歳半で香港に来た小2の次女。読書は完全に英語優位です。 日本語においては、挿絵の大きい本は好きみたいなのですが、長女は数冊ですぐ文庫本に移行したので、あまり手持ちがなくて… そんな時に出会ったこちらの本。 世界の名作が10歳までの子供が読みやすいように編纂されていて、挿絵も大きくて今風です。 特にいいなと思ったのが、巻頭に「物語ナビ」として、絵入りで登場人物や馴染みのない言葉が先に紹介されているところ。『王子とこじき』では「おめぐみをもらう」や「がさがさのわら」など

          【小2の読書】世界の名作は、何語で読ませるか?!

          【小6と読書】娘の好きな話と嫌いな登場人物

          長女がこれをまた読みたいというので、 一緒に借りてきた瀬尾まいこさんの本。デビュー作『卵の緒』を含む、家族を題材にした短編2編の一冊です。 『そして、バトンは渡される』につながっていくような、定型の家族ではないメンバーが、家族になっていく様子/愛情を交わしていく様子が鮮やかに描かれていて、デビュー作でこれか!と驚き、これもまた、おりに触れて読み返してみたくなる本になりました。 ・・・・ ところで、先日、長女が国語の読解で、どっひゃーというくらいずっこけた回がありまして

          【小6と読書】娘の好きな話と嫌いな登場人物

          【小6と読書】美味しい素材食べてる?

          たまたま手に取る機会があって、そういえば読んでいなかったな、となった、農薬や殺虫剤を使わずに作った「奇跡のリンゴ」が実るまでの七転八倒の日々を綴ったエッセイ。 テレビ番組で聞きかじってはいましたが、年表を検めると、話の舞台は、1970,80年代のことなんですね。つまり、私の親世代か少し上。そう考えると、率直に、農薬や殺虫剤に頼らない農業をすることに、ここまで当事者とその家族が苦しまないといけない日本はちょっとおかしい…と感じました。 ざくっとまとめてしまって申し訳ないです

          【小6と読書】美味しい素材食べてる?