【本】大人の恋愛。
二週間空いてしまいました。
このところ過去に読んだことがない作者の小説を読もうと思って、色々試してみていたのですが、印象に残ったのはごくわずかで、そんな中のこちら。
プロのピアニストにとって致命的な傷を受け、酒浸りになった女性ピアニスト。そこに、かつて激しく愛しあった女性が子供を連れて舞い戻ってくるが、再び彼女を失ってしまい…ここまでアウトローに振り切ったキャラクターはいっそ清々しく、一気に引き込まれました。
性描写も多いのですが、それがスタインウェイとピアニストを中心とした『聖家族』につながっていて、嫌な感じがないのもよかったです。
同性恋愛と異性婚の間に揺れる物語といえば、学生時代に『きらきらひかる』は本当に何度も読んだけれど、纏う空気感の違いと、その底に流れる共通の悲しみ。
激しく恋愛に惹かれる人にも、
苦しい恋愛は、できない。
恋愛に縛られるなんて、くだらない。そんな人にも。
よりたくさんの良書をお伝えできるように、頑張ります!