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Edoがイトーキと共同で「AI・メタバース」を活用した学習環境開発プロジェクトを始動。プロジェクトへの想いと詳細をお伝えします。

ー「教育効果の可視化で地方の教育改革に貢献する!」

この想いを実現すべく、私たち株式会社Edoは、株式会社イトーキ(本社:東京都中央区、湊宏司代表取締役社長)と共に、地域における学習環境を充実させるための新たなプロジェクトを立ち上げました。その名も【「メタバース・AI」を活用した学習環境開発プロジェクト】(以下、本プロジェクトと記載)

今回は、このプロジェクトを始動するにあたっての背景や想い、プロジェクトの詳細についてお伝えいたします。

“「メタバース・AI」を活用した学習環境開発プロジェクト”とは

本プロジェクト(研究)は、メタバース、Aiなどのデジタル技術を使い、

①生徒が「好きを探究する」過程を楽しくサポートすること
②そこで得られた成長に関するデータ(非認知能力の変容)を分析し教育活動をより良いものにしていくこと
③長期的な追跡を経て、社会にどんな影響があったのかを可視化し、教育政策に活用できるデータ取得・分析の素地を構築すること
これらを目的としています。

開発実証予定なのは、以下の4つの取り組みです。

①多様な人と協働出来るメタバース空間の活用
②探究学習をサポートする対話型AIの開発
③ハイフレックスグループワークセットの活用
④教育データ活用
(詳細は後述)

人口減少、社会の進展とともに教育は変化を求められています。特に私たちは地方の教育改革に貢献すべく2019年より事業を行っていますが、人口減、歳入減少、高齢化、医療介護費増大などにより、教育への資金配分がされずらく、中心を担っている公教育は、質を維持することが今後一層困難になってくると予想されます。

また教育の結果、社会にどんな影響があったのかを把握するまでに時間を要すること、その成果をはっきりデータとして示しにくいことが重なり、教育に投資(お金や人)が回りづらい負のサイクルが構造として生まれています。言い方を変えると、教育は誰もが重要と分かっていながら、力をかけにくい状況にあるのが日本の「教育構造」であると言えそうです。そのサイクルは人口減少とともにより強化され、抜け出しにくい状況になると予想されます。

私たちはこのような成り行きの未来を受け入れるのではなく、生まれてから亡くなるまで、その地に暮らす人が誰もが安心して幸せに暮らし、生きること、学ぶことそのものを楽しめるまちの姿を構想したいのです。

そのためには、現在の教育(学校教育、社会教育)がどんな成果を生んでいるのか。それにより社会にどんな影響が出ているのかを可能な限り可視化していく必要があると考えます。

目指すのは、教育事業に取り組むEdoとイトーキの化学反応

オフィス家具メーカーという印象が強いイトーキですが、実は企業の現場に限らず、教育現場の環境づくりにも力を入れています※1。例えば、「どんな関わりが人の対話を促進するのか」「どんな環境が子どもたちの創造力を掻き立てるのか」といった視点を取り入れながら、学校備品の開発も行っています。さらに、デジタルを活用した新たな学びの環境を構想するプロジェクト「スマート・キャンパス・ソリューション」に取り組んでおり、教育環境の充実にかける思いが一致し、共同してプロジェクトを始めることになりました。

私たちEdoが蓄積してきた教育領域に関する知識と、Edo New Schoolという子供たちのリアルな体験・経験の場に、イトーキの開発するデジタル技術を掛け合わせることで、教育業界に役立つ新たな知恵の発見を狙いとしています。

具体的な取り組み

今回のプロジェクトで実際に取り組む内容は、以下の4つとなります。

①多様な人と協働出来るメタバース技術
インターネット上に構築された3次元の仮想空間を活用し、全国の子どもたちや地域のつながりづくりをサポートします。子どもたちは自身の分身である「アバター」を使い、空間を自由に歩いたり、ほかのアバターに話しかけたりすることが可能です。子どもたちが作った制作物や地域資源カード※2を空間上に配置して、互いにみることで、他地域の課題や魅力に関心を持ったり、さまざまな考えを持つ他者がつながる足がかりになるような、既存のオンライン会議システムでは実現できなかったコミュニケーションをメタバース空間で実現します。

②探究学習をサポートする対話型AIサービスぐりん(仮称 以下 ぐりん)
ぐりんは、PCやタブレットの画面においてキャラクターとなり、興味関心と地域資源のマッチングを行ったり、探究学習に必要な問いかけを行います。ぐりんが子どもたちと対話するように質問してくれるので、これまで人が担っていた関わりの一部をAIが担ってくれることにより、生徒の状態に合わせてより個別具体のサポートに入ることができます。

③ハイフレックスグループワークセットの活用
同一空間内で複数チームがオンライン接続を行うとハウリングを起こしてしまい対話がスムーズに進まないことがあります。ハイフレックスグループワークセットはその課題を解決し、リアルとオンラインの隔たりを感じさせないスムーズな対話を実現します。また、リアル空間で話者が複数に及ぶ場合、話者を自動で識別しカメラを自動的にズームする機能も搭載しています。これらの機能により空間の制約を超えた新しい学びの環境を構築します。

④教育データ活用
教員及び伴走者が生徒一人一人の様子を肌身で感じて、成長を支援していくことは重要であるということは前提としながらも、その判断を補うためにデータを活用する必要があると考えています。リアルやオンラインの環境における会話量や言葉の変化、滞在時間などのデータを収集し分析する「グループワーク分析システム」※3と資質・能力の変化を独自のアンケート調査によって診断するEdo独自の「非認知能力測定テスト」を利用して、学習効果を検証していきます。
※本プロジェクトにおいては、地方のデジタル対応の状況を鑑み、学校現場や保護者、そしてスクール生自身が安心して取り組めるよう、取得したデータの安全性やプライバシー保護に配慮した環境も同時に整備していきます。

Edo New Schoolのコースがより楽しくなる、今後の授業内容

2024年5月から始まった、“飛騨市生誕20周年を祝うイベントを開催せよ!︎”というミッションで探究する「地域クエスト2」や、“好き”を見つけカタチにしていく「マイクエスト2」では、メタバース空間や地域探究サポートbotを活用していきます。

スクール生は、多様な人と出会い、地域をフィールドとしながら、デジタル教材を活用し、さらに広い観点で物事を見る素養や、他者とのつながりを作ります。その経験は興味へと変わり、世界を広げていく原動力になる。そういった循環を作り出すことで、「やりたいと思った時、自分はやれる!と思える」「田舎は不利じゃない。どこにいたって、自分の人生は面白くできる」「自分には仲間がいる(帰る場所がある)」そんな思いが育めたらと思います。

さいごに

小難しいことをつらつら書きましたが真ん中にあるのは、みんなで「楽しく遊ぼうよ!」という気持ちです。様々な企画を準備しているので、一緒に作ったり、話したりしながら、一緒に「好き」を探究できたらと思っています!

Edo New Schoolでは、2024年4月10日から今年度の地域クエストコース、マイクエストコースのお申し込みを受け付けています!すでにコースは始まっていますが、途中加入も大歓迎です!好きを探究することで、あなたの可能性を広げてみませんか?Edo New Schoolのコースについては以下サイトより詳細をご確認ください。
https://lit.link/edonewschool#edonewschool

ー 参 考 ー
※1:イトーキのメタバース、AI、データ分析に関する取り組み
参考(採択):https://www.itoki.jp/company/news/2022/2211_metaverse/
参考(実績):https://www.itoki.jp/company/news/2023/2306_metaverse/

※2:「地域資源カード」について
「地域資源カード」とは、ENSが開発した地域の特色や資源をカード形式で整理し、それを学びや探究活動に活用するためのツールです。ENSでは、スクールの壁一面にエリアマップを作成し、それを「地域資源ボード」と名付け、エリアと資源を紐付けた形でカードを展示しています。このカードやボードを通じて、スクール生たちは地域を俯瞰し、自分たちの問いと照らし合わせたり、異なるカードを組み合わせて新たなアイデアを考えたり、実際に地域の人々に会いに行くきっかけを見つけることができます​​。

※3:グループワーク分析システム
グループワーク中の録画・録音データを分析することで、発話量や盛り上がりの推移などが抽出できます。これまでグループワークの非認知能力の評価においては、教員をはじめ採点者の主観に頼っていた背景がありますが、システムによる量的評価を掛け合わせることで効率的かつ客観的な評価が可能となります。

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