【プロのトレーナーが教える】柔軟性と痩せやすさ
今回は柔軟性と痩せやすさについて書いていきたいと思います。
以前、水中運動と柔軟性についての記事を書いたので、補足として柔軟性と痩せやすさについても書いていきたいと思います。
前提
痩せるためには摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなる必要があります。
身体が硬いから太るとか、身体が柔らかいから痩せるということは基本的にはないと思っていただいて良いかと思います。
この前提の上で柔軟性の向上がダイエットにどのような効果をもたらすか考えていきたいと思います。
ストレッチによるカロリー消費
柔軟性の向上といえばストレッチが思い浮かぶかと思います。
厳密に言うとストレッチにも種類がたくさんありますが、今回は厚生労働省のデータにも記載されている"ストレッチング"で考えていきたいと思います。〔出典]厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業) 「健康づくりのための運動基準 2006 改定のためのシステマティックレビュー」
METsという単位はご存知でしょうか?
METsとは代謝当量のことで、静かに座っている状態を基準として、特定の身体活動を実行しながら、人がその人の質量に対してエネルギーを消費する速度の比率の客観的な尺度です。
なので、METsが高い運動ほどカロリーの消費が多いという認識で良いかと思います。
では、ストレッチングは何METsなのでしょうか?
ストレッチングは2.3METsです。
立って安静にしている状態が2METs、通常の歩行が3METsなので、ストレッチング自体の消費カロリーとしてはそこまで高くはないようです。
消費カロリーの増加
しかし、柔軟性が向上することで消費カロリーの増加を狙うことは可能だと考えています。
柔軟性が向上し、日常生活での関節可動域が大きくなることで消費カロリーの増加は狙えるのではないかと考えています。
単純に体(関節)をたくさん動かすとそれだけ消費カロリーは増えます。
なので、もともと体が硬い人は柔軟性が向上して観察可動域が増加すれば日常生活での消費カロリーは多くなるのではないかと考えています。
これは私の主観的考えなので、根拠となる論文などはありません。
ただ、ストレッチをすることによってカロリーを消費することは非効率だが、ストレッチをして柔軟性が向上することで2次的に日常生活での消費カロリーを増やせる可能性はゼロではないと思います。
柔軟性の向上にはストレッチ?
ちなみに柔軟性の向上に対してストレッチが最も効率が良いか?というと必ずしもそうではありません。
皆さんがイメージするスタティックストレッチ以外にもストレッチには種類があり、スタティックストレッチよりも消費カロリーを伴いながら行うストレッチや筋力トレーニングでも柔軟性を向上させることは可能です。
体が硬いと感じている方は、果たして自分はなぜ体が硬いのかを突き止めて、効果的にアプローチを行い柔軟性を向上させられると良いと思います。
いかがだったでしょうか?
柔軟性の向上は2次的に消費カロリーを増加させ、痩せることにつながる可能性があるというお話でした。
この記事が何かのお役に立てば幸いです。
※この記事はこちらのオンラインコミュニティで投稿している記事の内容になります