第二章 私の躁の時の過ごし方 / 周りの意見に耳を傾ける
鬱状態というのは、とても不快なものなので、自分で気づきやすいですが、躁状態というのは調子がいいのと紙一重なので、自分では気づきにくいものです。
今日の私は絶好調だ!すごくよく動けている!とバリバリ動いた結果、その反動で鬱になったりします。
なので、躁に気づくというのはとても大切ですが、自分では気づけない。
そこで大事になるのは「客観的な視点」です。そうです、周りの意見です。
私の主人は、そこまで物申すタイプではないのですが、私が朝からパタパタ行動的に動いて、午後も活動的、夜は飲み会と予定が入っていると、
「ちょっと動きすぎているよ」
「昼寝しなよ」
「飲み会、あんまり飲みすぎないように」
と、ぴしゃりと言われたりします。
調子がいいときにそう言われると、「せっかく調子がいいのに……」と悲しくなってしまいますが、周りの客観的意見は大切です。
「そう(躁)かもしれない」と思うようにして(笑)、周りの意見に従うことを、私は心がけています。
職場でも、私の病気のことを知っている方から、「コーヒー飲んで休憩しなよ」と言ってくれた時には、素直にコーヒーを飲む時間をとるようにしています。
そういった意味では、鬱のところでご紹介した訪問看護も大切なご意見番です。
客観的視点をたくさん作っておくと、安心だと思います。
余談ですが、私は英語を発音するのが好きで、激躁状態になったとき、英語をしゃべり続けていたそうです。
ある時、子供が英語の本を持ってきて、「読んでー!」と言ってきたので、子供と楽しく英語の本を読んでいたのですが、いつも冷静な主人が真っ青な顔をして「ちょっと怖いんだけど……!」と言ってきました。
私は英語スイッチが入ると、ネイティブ同様にオーバーリアクションになるので、それも怖かったのかもしれません。
英語を話すことは悪いことではないのですが、主人を安心させるためにも、家で楽しく英語を話すことは控えようと思いました。
躁がひどくなると、人の話を聞かなくなってしまいます。
話を聞けるうちはまだ症状が軽いと捉えて、周りを安心させるためにも、周りの意見に従って行動してみてくださいね。