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耳鳴り潰し300(300回、ルーティン創作について、映画「けいおん!」)

 300回目となる。ちなみに生成画像付き短歌も今日で200首目だ。

 そもそもは「消えない耳鳴りを打ち消すために、何かに集中する時間を増やす」ということで始めたルーティン創作の一環である。基本は「前日の印象的な出来事を朝一で記す」としている。朝一にできない場合は後に回して、途切れることなく続いてきた。つまり耳鳴りは変わらず鳴り続けている。というより初期より大きくなっている。

 以前はそこに「架空書籍紹介」も入っていたが、役割を終えた感があって終了し、現在は「英語教材風AIイラストネタ」に置き換えている。こちらは頭の体操も兼ねている。

「耳鳴り潰し」を書いていなければ、日々のちょっとした出来事を、すぐに忘れてしまっていただろう。ある日の子どもたちの面白い発言やら、ちょっとしたトラブルやら。自分周辺史であり、資料ともなる。それらは全て空想では作り出せない。だからこそ、初期なら「こうすれば耳鳴りが気にならない」といえたことが、現在では通用しなくなっていたりすることに気が付いて絶望したりもするのだが。

 そういえばこの間、4月に新一年生となる幼稚園児たちが息子の学級を訪ねてきたという。同じ幼稚園の一つ下のエストニア人、リサもその中にいたのだとか。幼稚園時代は散々息子にちょっかいをかけてきていたが、久しぶりに公園で再会した時は仲良く遊んでいた。それも「耳鳴り潰し」の初回に書いてある。

 リサの両親にまず娘が気が付いた。背の高いエストニア人の夫婦だ。続いてリサに気が付いた息子が彼女に駆け寄っていくと、リサの方でも息子に気が付き、互いに嬉しそうな顔をしていた。一つ下で、現在は年長組のリサ。幼稚園にいた頃は仲が悪そうだったのに。約一か月ぶりの再会後すぐに、巨大滑り台に並んで滑っていた。偶然公園で出会った、同じクラスの女子とも一緒だった。

泥辺五郎「耳鳴り潰し1」より

 今回は名前を呼んだりはしなかったものの、じっと息子の方を見ていたとか。息子の周囲に女子がまた増える。

 息子の週末の宿題はいつも作文なのだが、寒すぎて出かける気にもなれないし、書くネタがない。
「映画でも観ようか。『シュガーラッシュオンライン』は?」
「嫌」
「けいおんの劇場版観ようか」
「劇場版って映画?」
「うん」
「それにする!」

 というわけで映画「けいおん!」を鑑賞(途中)。

 卒業旅行にロンドンへ行く話。一学年下の梓も一緒に。ロンドンはどこの国にあるとか、パスポートは外国へ行く際に必要だとか、そういった解説をしながら。旅行先がロンドンに決定した時、梓が家に電話を入れて行っていいか確認する場面がある。それを見て三年生のメンバー四人が同じように家に確認の電話を入れる。女子高生だけで海外旅行など、気楽に「行こう」「決定!」で済む話ではない。それを見て「私がしっかりしなきゃ」と梓が決意する場面に感心した。

 序盤で、「この学校って男子いなかったっけ」と娘が疑問を呈した。確か女子校設定ではなかったはずだ。
「男子が絡むと恋だの愛だの面倒くさくなるから、敢えて出してないんだよ。女子だけのゆるゆるふわふわな展開のアニメを望む層が一定数いるんだ」と娘に説明する。可哀そうな人を見る目つきが返ってきた。

 私はひょっとして子持ちの主夫などではなく、アニメ好きの独身男性ではないか。ここに書いている子どもたちとのやり取りは全てフィクションではないか、という疑問も浮かぶ。それはそれで何かに生かそう。

 教室でのライブシーンで娘が大変盛り上がり、「けいおん沼るわ! どのキャラもうち好みやし」と興奮していた。

 息子は相変わらず黒い刀で遊ぶ。それ以外に打撃の練習も欠かさない。「鬼滅の刃」要素を取り入れた寸劇に付き合う。善逸が女性バージョンの無惨に突撃していく。最強剣士役の息子は鬼を一掃するのだが、基本鬼は死なずに復活するので、「120年後、無惨は今度は高校三年生の男子の格好になっていて」という息子のシナリオに合わせて動く。また斬られて赤ん坊に戻る。鬼でもないのに善逸は生き続けている。

 英語教材風AIイラストネタ。


若干「言葉の果てに雨が降る」を意識。


入道雲シリーズは好き。


二人は腹が減っていたのでリンゴを選んだ。

 今日の一枚。「ガラス戸に手をべったりと付ける長髪の不気味な女性」

「ぽぎわんが、来る」の一場面風。あちらは日本家屋だったけど。


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泥辺五郎
入院費用にあてさせていただきます。