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ナスの黒焼きと思い込み

江戸時代、ナスは歯磨きに使われていたそうです。

ナスのヘタや皮を塩漬けにして、真っ黒になるまで焼いたモノを「ナスの黒焼き」と呼び、それを粉末状にして歯磨きに使っていたのです。

当時はナスがとても高級な食べ物だったようで、賄賂に使われるぐらいの高値が付くこともあったとか。そんなこともあり、ナスを余すところなく使い切る先人の知恵だったのですね。

しかもこの「ナスの黒焼き」は、歯の痛みや、口内炎に対する民間療法としても使われていたというから驚きです。

野菜を使った民間療法といえば他にも、「ネギを首に巻けば風邪が治る」とか、「キャベツの葉を頭にかぶると熱が下がる」といったものもありますが、真偽の方はどうやらあやしいようです。
科学的に根拠があるというのではなく、「思い込み療法」といいますか、「病は気から」といったところではないでしょうか。


最近私はこのご時世で、毎日のように晩酌をしたりとお酒の量が増加傾向にありました。それと比例してお腹の肉も増加傾向にあったのですが、
「まだ大丈夫、病も肥満も気持ちしだい」
と自分に言い聞かせ深酒を続けていたところ、見事にポッコリお腹が出てきて腰痛まで引き起こす事態に陥りました。

朝ベッドから起き上がるのも一苦労、顔を洗うのも一苦労です。ついには一人で靴下が履けなくなるという始末。

「まだ大丈夫」と思える気持ちを持つことも大切ですが、きちんと自分と向き合うのはもっと大切なようですね。



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