きゅうりの気持ち
「昔の人はキュウリを水筒がわりに、首からぶら下げていたらしいよ。」
と妻が言った時、私と5歳の娘は
「ママ何言っちゃってんの、キュウリが水筒?
冗談きついぜ!」
と指をさして笑っていたのですが、調べてみたら本当でした。疑ってごめんなさい。
90%以上が水分でできているキュウリは、夏の水分補給にもってこいだったんですね。
そんなキュウリですが、栄養が少ない事でも知られていて、最も栄養が少ない野菜なんて言われていたりもします。
栄養がないならわざわざ食べなくてもいいような気もしてしまいますが、あのポリポリとした、なんとも心地よい食感はキュウリじゃないと出せないですよね。
ピリ辛に味付けした叩きキュウリなんて、夏場のビールのツマミにピッタリですし、ポテトサラダにもキュウリが入ってないとなんだか寂しい。
なんとも皮肉な話ですが、キュウリを調理する時のコツは、キュウリの唯一の売りである(瓜だけに)水分を、塩揉みしてしっかり脱水することなんですね。
これをするかしないかで仕上がりがすごく変わってきます。
「どうせならこの一手間をかけて、美味しく食べて頂きたい。」
キュウリもそう願っているに違いありません。