嫌いだ、レッテル貼りは。でも…。
人はよく、他人を「こういう人間だ」と断定してしまうことがある。
いわゆる “レッテル貼り” というやつだ。
確かに、友達のような付き合いの長い関係性であれば、まだいいと思う。
何度か関わってきてこういう傾向があるな、だからコイツは「こういう人間だ」と総合的に判断しているだろうから。
ただ、まだ関係値の浅い人間や、それこそ街中で出くわした赤の他人に対して “レッテル貼り” をするのを見ると、気分は良くない。
まだ分からんやろ、一面的なところだけ見て判断するなよ、なんて思ってしまう。
そう、「陽キャ」とか「陰キャ」みたいなカテゴリ分けも本当に嫌いだ。
人というのはいろんな側面があって、だからこそいろんな“人格”がその人の中に形成されている。
だからその一部を切り取って「こういう人間だ」と断定してしまうのはイヤなのだ。
しかし、実のところ俺だって人のことが言えた立場ではない。
無意識に他人に対して “レッテル貼り” をしてしまっているのだ。
特にオレは人見知りをしてしまうところがあるから、他人に対する警戒心が強い。
なので、より見た目や雰囲気で、その人の性格などを判断してしまう節がある。
なんかちょっと関わりづらいなぁ、怖いなぁ…と思ったら一瞬にして壁を作ってしまう。
なんだ、他人に対して “レッテル貼り” すんなとか言っといて自分もやっているじゃないか。
いちいち他の人とかには「アイツ〇〇だよな」とはあまり言ったりしないが、心の中では言いまくっている。
あれ、一番タチ悪くないか??
なんだか反省だ、オレ自身だって相当 “レッテル貼り” をしてきたのに、他人に対してだけそれを止めろというのは不公平だ。
人間っていうのは本当に、身勝手で自己中心的な生き物である。
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