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【自分用】読みたい!

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ブックマーク代わりです。積ん読体質なためご容赦ください。 非公開マガジンで記事のハッシュタグが非表示になるのが嫌で、マガジンごと公開することにしています。 (参考:https:/…
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記事一覧

時代を読み違えたハリス陣営

先週、「トランプ勝利への道のり」と題した記事を公開したところ、 よく読まれました。 ただ、 記事があまりにも長くなってしまったので、 かなり端折って書いたのですね。 なので、今回は、前回書き漏らしたことを書きました。

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トランプ勝利への道のり

一昨日、トランプ再選が確定した。圧勝としか言いようのない結果でした。 また開票が終わっていないにも関わらず226対295という圧倒的な差ですが、残りの州もすべてトランプが持っていきそうな勢いなので、おそらく最終的には、228対312、あるいは、224対316という、超絶圧倒的な勝利となりそうです。 上院の結果もこちらの通りで、過半数を獲得。 さらに下院も過半数がほぼ確定です。今日中にははっきりするでしょう。 2016年の悪夢再来というわけで、民主党支持者のみなさんは落

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最近暇だとSNS見ちゃう人

むかしむかし、ある村に、覗き助(のぞきすけ)という若者がいました。覗き助には不思議な鏡があり、暇さえあれば、その鏡を覗いては他人の暮らしを見ることに夢中になっていました。 村人たちは覗き助に言いました。「もっと大切なことがあるのに、なぜそんなに鏡を見てばかりいるのだ」と。 ある日、村の長老が覗き助に声をかけました。「暇を持て余すのは、自分の時間の使い方が分からないからじゃよ」 覗き助は答えました。「分かっているんです。でも、暇になると、つい鏡を見てしまうんです」 長老は微笑ん

日本の医療の特徴は「低いPと高いQ」

日本で医師をしていた私が、医療政策学と医療経済学を学ぶために渡米したのは2010年のことです。 当時、私は増え続ける社会保障費と、救急外来を訪れる数多くの患者さんを見ていて、日本の医療はサステナブルではないと感じ、日本の医療が直面する問題を解決する糸口を見つけるために渡米しました。 医療経済学を大学院などで習うと、一番はじめにならう数式が下記になります。 総医療費=P(単価)×Q(医療サービスの提供量) 難しい話ではありません。「医療費の総額は、単価と量のかけ算で決ま

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片道40万円のファーストクラスに間違えて乗った話

ファーストクラス。 それは、夏の終わりの線香花火のような、美しくも儚い夢の一時。 この記事は、ふとしたきっかけでファーストクラスに乗ることになった経緯をまとめたものだ。 興味のある方は読んでみてください。 ある夏の出来事2019年8月末。 夏の繁忙期の仕事に追われ、疲労困憊だった私は、8月末に取得した遅めの夏休みを心待ちにしていた。 目的地はバリ島。 ハネムーンで訪れる方も多いバリ島を、一人旅で訪れる計画を立てたのが7月中旬。 なぜ一人旅なのかは、あえて言うま

フランスのシャンパン業界に見る移民労働の現状

 最近、ヨーロッパの移民問題を度々取り上げてきています。7月のイギリスで起こった殺人事件をきっかけに移民に反対するデモが暴徒化したこと、8月にはドイツで不法移民が起こした殺人事件で、その後国境警備を強化するに至ったこと、9月にはフランスで国外退去命令が出ている人物が殺人事件を起こし、国外退去の徹底を求める声が強まってきていることなどを記事にしてきました。 フランスのシャンパン業界について 今回解説するのはフランスのシャンパン業界についてです。この業界は移民を低賃金で働かせ

自民党総裁選で白熱する「解雇規制」議論 今度こそ労働市場改革の本丸に切り込めるのか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 自民党総裁選、つまり事実上次の日本の首相を決める重要な節目です。今月27日の投開票に向けて9人の候補者による討論会なども開かれ、論戦が熱を帯びています。 様々な論点があるなかで、わたしは特に「雇用・働き方」について注視しています。本コラムでも継続的に追ってきましたが、経済成長と人的資本の活用は深く結びついており、国際競争力のある人材を増やすことこそが今後の日本の命運を決めると考えています。特に戦後の日本を支えてきた日本型雇用システ

AIによってロジカルライティングが一般化してきたため、人間はストーリーが求められるようになってきた

最近、note上で、理路整然とした構造の記事が増えたと思いませんか。いわゆるロジカルライティングと言われる、論理的でわかりやすい構造の文章です。おそらく、AIを使って文章を書く人が増えたことが原因と思います。 Chat GPTをはじめとするAIはロジカルライティングが大得意です。例えば、Chat GPTに外国人からみた日本の魅力を挙げてもらいます。 AIからの回答 日本の長所と短所を以下にまとめます。 長所 1. 高い安全性と治安の良さ 日本は世界的に見ても犯罪率が

読解力高いのに労働生産性低い

6月3日の日経新聞で、「人的資本を生かすには(上) 女性活躍へ政策的障害 除去」という記事が掲載されました。記事は、「新しい資本主義実現会議」で提言された、人への投資に関する方向性に言及しながら、女性の就業や活躍の妨げとなっている要因の考察、社会や企業の取り組み課題を示唆する内容でしたが、その中で興味深い示唆がありました。 同記事の一部を抜粋してみます。 PIAACによる「読解力の習熟度調査」を調べてみたところ、読解力の平均スコアが次のような結果となっていました(いくつか

推し活と資産運用、推しに会うための費用はどう捻出している?

ニッセイアセットマネジメントでは、推し活に年に6万円以上をかけている1,600人を対象に、推し活に使っているお金の内訳や、そのお金をどのように捻出しているかなどを調査しました。推し活に使っている費用で割合が高い項目は「ライブ、舞台、イベント参戦、試合観戦」と「グッズ、CD、DVD 購入」でした。 また対象者がお金を増やすために行っていることとしては、ポイ活(全体の67.9%)や投資(株式・投資信託41.0%、それ以外17.6%)などが挙げられました。そのなかで投資をしている

石破茂氏の地方創生ビジョン:次期総理大臣候補が描く日本の未来の想定

岸田首相が総裁選への不出馬を決定したようです。個人的に政治に対して特定の意見を持っていませんが、次期総理候補の方に地方創生寄りの方がいらっしゃるようなのでまとめてみました。 石破さんは「金融政策正常化と地方創生」を掲げていらっしゃるようです そんな石破さんの地方創生への考えをまとめてみました はじめに岸田文雄首相が次期自民党総裁選への不出馬を表明し、政界は新たな局面を迎えています[5]。その中で、次期総理大臣候補として注目を集めているのが、石破茂元幹事長です。地方創生の

いい塩梅を求めつづけるニッポンに。

気がついたら、世の中が変わることがある。突然、潮目が変わることがある。ちょっとだけ前の世の中の空気は、GAFA時代だ、彼らにこれ以上離されるわけにはいかないと言っていた。DXを進めないといけない、AIの学び直しだ、大学にはデータサイエンス学部に行かねばと言っていた。いつまでも昭和の経営をしていたらいけない、中小企業の経営者はMBAの学び直しが必要だ、と言っていた。あれだけデジタルだ、データサイエンスだ、AIだ、MBAだといっていたのが 生成AIで、がらっと変わった 1 生

行政職員等の業務効率化に貢献する。「職員ID基盤」プロジェクトの挑戦

デジタル庁の省庁業務サービスグループ(以下、省庁G)では、国の行政機関や地方自治体を対象とするITインフラやサービス提供(職員の業務環境、アプリケーション、システム基盤など)に関する業務を担い、行政機関の生産性向上や効率的なシステム整備への貢献を目指しています。 省庁Gには30を超えるプロジェクトがあり、新たな人材を募集しているチームもあります。その一つが、「職員ID基盤」プロジェクトです。 現在、各府省庁で使用されている情報システムのID管理や認証機能は、それぞれの府省

働き方改革で重要なのは「辞め方改革」かもしれないという話

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。 人材不足がいよいよ深刻化してきました。一億総活躍社会の提言から始まった働き方改革ですが、これは少子高齢化という構造的な問題に真正面から取り組んでいく覚悟を政策として推進したものでしょう。全ての人が包摂される社会が実現できれば、多様な個人の能力の発揮による労働参加率向上やイノベーションの創出が図られ、結果として経済成長が加速するということです。 労働参加率向上という点では、特に女性においてライフイベントの変化に伴う離職があり、その後