藤本正雄(ふじもと まさお)

株式会社小宮コンサルタンツ 経営・人材育成コンサルタント  経営戦略、事業計画の策定・実行支援、人材育成等に携わる。 米ギャラップ社認定ストレングスコーチ、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、豪州ボンド大学MBA 基本的に、土日祝・夏休み・年末年始を除く平日に投稿します。

藤本正雄(ふじもと まさお)

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マガジン

  • 人と組織を考える

    • 703本

    人々が同じ目的を追求するとき、力を合わせて働くために、どのような形のグループとして結集すれば、一人ひとりが生き生きと活躍し、グループとして大きな成果が出せるか? これを考えることが人と組織を考えることで、それは経営だけでなく社会運営全般にかかわる重要課題です。この課題に関する投稿を集めたマガジンです。

  • Good to Great ― KC B team

    • 2,165本

    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

最近の記事

「忙しい」の代替語を探す

先日、週に1回早朝に仲間と共に約1時間で行う、一週間の振り返り会に参加しました。いろいろな企業の経営者や経営幹部の方が集まり、仕事や仕事外、個人的なことも含めて一週間の活動内容を各人が振り返り、相互にフォードバックを与えあうものです。 振り返り会では、「忙しい」という言葉が話題になりました。 私自身、普段仕事でかかわることのある企業や社員の方から、「忙しい」「時間がない」はよく聞く機会があります。そのような場合には、「忙しい」「時間がない」はNGワードではないかという話を

    • 出社回帰を考える(5)

      先日、友人の主宰する、人や組織の勉強会でファシリテーター役を務める機会がありました。夜間に1ドリンク・軽食付きというリラックスした雰囲気で進める、たいへんユニークな勉強会でした。 以前数回にわたって投稿していた「出社回帰を考える」の内容をお読みくださっていて、同勉強会でこのテーマにてファシリテーター役をお願いしたいというご依頼を受けたという経緯です。 全員がオフィス勤務の状態と、全員もしくは一部のメンバーがリモート勤務の状態とで発生する、コミュニケーションの質・量の違いに

      • 外国人人材にとっての衛生要因を考える

        11月15日の日経新聞で、「〈小さくても勝てる〉外国人材、中小企業が支え 帰国休暇に補助/日本人社員が現地語 働きやすい環境整備」というタイトルの記事が掲載されました。日本人の労働力人口が減っていく環境下で、支援できることを幅広く充実させて外国人人材を受け入れる取り組みを紹介した内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 先日訪問した企業様で、今度ベトナム人3人と新たに採用面接することにしたというお話を聞きました。1人既に働いているベトナム人の先行事例があるのですが、同僚

        • 幸福について考える(2)

          前回は、『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ氏著)をもとにしながら、人間の幸福について考えました。そして、生化学物質の原則に基づく「科学から見た幸福」の視点がありながら、不快な時間>快い時間であってもそれに取り組むことで幸福感に満たされる「人生の意義」の視点について取り上げました。 「科学から見た幸福」「人生の意義」の二つの視点とは異なる視点について、同書では説明が続きます。同書の第19章から、少し長くなりますが、一部抜粋してみます。 3.汝自身を知れ 生化学物質

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        記事

          幸福について考える

          しばらく前から、友人主宰の読書会に参加し『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ氏著)をテーマに学んでいます。同書の後半で、人間の幸福について書かれている内容があり、印象に残っています。 幸福について考えるのは、あまりに大きなテーマです。同書にも、幸福についての研究は歴史的にも始まったばかりで、結論を出すにはあまりにも時期尚早、とあります。同書の内容も実に密度が濃く、私の理解もまだ限定的だと感じます。 そのうえで、同書の第19章「文明は人間を幸福にしたのか」の中にある項

          最下位で観客増の事例を考える

          私が時々訪問する企業の幹部で、プロ野球 西武ライオンズファンの女性の方がいらっしゃいます。PCやスマホもライオンズ関連の待ち受け画面にしている熱心ぶりです。「今年はまったく勝ってないけど、ずっと応援を続ける」と話していました。 その方の印象もあって、10月17日の日経新聞記事「ヒットのクスリ ライオンズ、超最下位でも観客増 ホテル感覚の「接待」」が目にとまりました。 同記事の一部を抜粋してみます。 西武は今年のリーグ戦では断トツの最下位でした。私は、最近は見ることが少な

          最下位で観客増の事例を考える

          管理人が戸別配達するという工夫について考える

          11月12日の日経新聞で、「大和ハウス系、管理人が戸別配達 都内マンションで」というタイトルの記事が掲載されました。マンションの住人に荷物を渡すのを、宅配業者の委託を受けたマンション管理人が行うというサービスについて紹介した内容です。 同記事の抜粋です。 宅配業者がマンションの住人を個別にインターホンで声がけして荷物を届けるのをやめ、管理人にまとめて渡すということです。個人的には、とても優れたサービスの開発事例だと感じました。 これまでにまったく存在しなかったものを新し

          管理人が戸別配達するという工夫について考える

          清濁併せ呑み、良き種を蒔く

          先日、私が参加している「知心会」の11月の定例講に参加しました。「知心会」では、ありのままの己の心を観ながら仲間と共に研鑽する機会の一環として定例講があります。 知心会では、心がけるべき「二十則」があります。二十則は、生きる道しるべのようなものとされています。 この日に取り上げられた二十則の中から、「良き種を蒔く」と「併せ呑む」について印象に残りました。 ・良き種を蒔く 心に良い種を蒔く。日々、言葉に気を付け、素直な心で感謝をもって生きる。良い種は、良い実りがある。

          清濁併せ呑み、良き種を蒔く

          解雇の金銭解決を考える(2)

          前回は、11月1日の日経新聞「積み残しの規制改革(上) 解雇、金銭解決で透明性向上」も参照しながら、金銭解決による正社員の解雇をテーマに、社会経済環境の変化に合わせて従業員がもつべき視点について考えてみました。 従業員がもつべき視点に通じますが、経営側のもつべき視点について、次のとおり考えてみます。 ・市場環境や、顧客・競合他社、人口動態、テクノロジーなど、外部環境の変化が今後の自社の事業に与える影響を的確に認識する。 ・環境変化への対応を踏まえた自社の戦略、それに基づ

          解雇の金銭解決を考える(2)

          解雇の金銭解決を考える

          11月1日の日経新聞で、「積み残しの規制改革(上) 解雇、金銭解決で透明性向上」というタイトルの記事が掲載されました。 日本では、企業が金銭解決によって正社員を解雇することへの規制が厳しすぎると言われてきましたが、政治家によっては解雇規制改革を公約に掲げ、それが大きく取り上げられるなど、関心も高まっています。その背景について取り上げた内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 個人的には意外な印象ですが、同記事によると、解雇規制の緩和についての世論は賛否が拮抗していると

          解雇の金銭解決を考える

          入場料高額化の例を考える

          11月3日の日経新聞で、「夢の国に広がる「格差」 米ディズニーが富裕層シフト 入場料2倍、優先パス7万円」というタイトルの記事が掲載されました。かつては庶民的なレジャーランドだったディズニーリゾートが、手の届きにくい高額サービスになりつつあるという内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 先日、東京ディズニーリゾートに時々行く私の知人が、チケット代や関連費用が上がり続けているのを嘆いていました。しかし、同記事を参考にすると、それは日本に限らず世界的な傾向のようです。

          入場料高額化の例を考える

          普段とらない行動をとってみる

          先日、ある駆け出しの経営者様とお話する機会がありました。そのときにお聞きした、いつもとは違ったお金の使い方をしたというお話が、たいへん印象的でした。 そのお金の使い方とは、次のような内容でした。 ・取引先や経営者仲間と会食をし、2次会で高級クラブに行った。その会食と2次会は、自分が主催しているような立場だった。お金持ちが集まる場だったので、安っぽいところではなく、自分が普段行かないような高級クラブを2次会の場に選んだ。 ・お金持ちの皆さんだから、飲食代を出してくれるので

          普段とらない行動をとってみる

          転勤制度の選択肢拡大

          10月30日の日経新聞で、「三井住友信託、転勤の可否を半年ごと選択 転職や介護離職防ぐ」というタイトルの記事が掲載されました。いろいろな業界で、エリア限定職や転勤の可否を選べるコース制度など、勤務地に関する働き方の選択肢を増やす制度が広がっていますが、その動きの一例を取り上げた内容です。 同記事の抜粋です。 転勤の有無に関連するコースを選べるだけでなく、切り替えることを可能にしている会社は多くあります。その中でも同社のように、半年という高頻度で申告し切り替えを可能にする例

          ハワイ渡航での雑感

          先週後半から日曜日までハワイに行ってきました。所属先の会社から、私を含む長期勤続の社員数人と褒賞旅行に招待され、行ってきたものです。とてもよい体験、気分転換になりました。 個人的にハワイには数回目の渡航になりますが、何度行っても飽きないし楽しいと言われるとおり、今回も楽しさを満喫できる旅となりました。海の美しさなど自然をはじめとした観光資源が相変わらず豊かで、皆が一体となって地域をつくりあげているかのような雰囲気や人々のフレンドリーさも、変わらずでした。 そのうえで、今回

          労働組合の今後の役割を考える(2)

          10月17日の日経新聞で、「変わる労組(上)さらば「正社員クラブ」 パートや外国人も組合員に」というタイトルの記事が掲載されました。「正社員クラブ」とやゆされてきた労働組合が変わろうとしているとして、その動きを紹介した内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 イオングループ労働組合で、組合員数が20年で6.5倍というのは驚きです。世間的には労働組合は下火の印象で、同記事中の厚生労働省によるデータでも、組合員数は減っているとあります。 そのような中でも、すべての労働組合

          労働組合の今後の役割を考える(2)

          会議体メンバーに期待する役割・機能

          先日、ある企業様でプロジェクトミーティングに参加する機会がありました。同会議体は、役職者の中から経営者が任命したメンバーで構成され、定期的にミーティングを行っています。私も参加し議論に加わることがあります。あるテーマについて集中的に検討して方針を策定し、経営者の必要な承認を得たうえでの実行を統括する、特命チームです。 プロジェクトメンバーは毎回のミーティングに対して全員真摯に参加し、意味のある意見交換を行っていますが、一部のメンバー及び私としては違和感を持っていることがあり

          会議体メンバーに期待する役割・機能