金縛りは現実?悪夢のせい?幽体離脱はある?

皆さん、こんにちは。ドクターPです。

前回『金縛り』のメカニズムについて解説しましたね。

オカルトや幽霊のせいではなく、実は『レム睡眠』の仕業だったという話で、じゃあ、レム睡眠ってどんな睡眠なの?という内容でした。

この動画をだした後にこんな質問を頂きました。。。

『私は金縛りの時に、体が動かないだけではなく、体が浮かびあがって、自分の体をみることができます。これもレム睡眠で説明できますか?』

これは『幽体離脱』でしょうか?・・・現代の医学では説明できない現象ですね。

こうした現象を信じない方にしたら『夢でもみていたんでしょ』という話になりますし、実際に経験した方は『夢ではない!』という話になって、議論はそこでストップになってしまいますね。

あるのかないのか、という議論は幽霊やUFO、宇宙人にもつながるお話です。

『ある』とする証拠としては、個人の経験談で、これは科学的根拠としての質は乏しいものです。もちろん、根拠としての質は乏しいですが、ないよりもましですし、同じ経験を持つ人がたくさんいれば、信頼性は少し増しますね。

一方で『ない』とする根拠はどうでしょうか?

絶対ないと言い切れる根拠を証明しないと言い切れませんが、これはなかなか難しく、科学的に証明できないから『ない』とは言えなく、『ない』ことを科学的に証明しないといけないんです。

これは他のどんな事象にも当てはまります。

たとえば『私は癌でしょうか?』、『コロナでしょうか?』という質問でさえ、一見してぴんぴんした健康体の人であっても100%ないとはいえません。癌やコロナでも無症状のこともありますので、検査をしないとわからないのです。

検査も癌でないと証明するためには、いろいろな検査をしないといけませんし、たとえ内視鏡検査をしても、ごくごく微小の癌は検査者の腕によっては見逃されてしまうかもしれません。

コロナの検査であっても偽陰性もありますね。ですから否定するというのは容易ではないんです。

極論、あるかないかでいえば『ないとする根拠もあるとする根拠も乏しい』というのが回答です。



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