(出典:NHK『田中角栄 列島改造の夢と転落』2023年12月4日放送)
(出典:『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』予告編)
以前の記事の中で『知事に民意を問う機会が与えられたとしても、再選される可能性はなさそうです。』と他府県民の一人として書きましたが、思慮不足でした。圧勝ではありませんでしたが、昨日投開票された選挙で斎藤元彦前知事は兵庫県知事に再選されました。
西宮市の株式会社 merchu(メルチュ)が広報全般を担当されたそうですが
斎藤元彦氏を支援する目的でのみ県知事選挙に立候補されたアンチNHK党元党首の応援活動も功を奏し
パワーハラスメントや(収賄とは異なる)おねだりを問題視しなかった有権者が大勢いらっしゃったようです。
ただ、兵庫県では斎藤元彦知事の前任者まで4代連続、59年間に渡って、内務省・自治省(現在の総務省)から来た副知事が知事に就任するケースが続いていたそうですが、斎藤元彦知事も総務省(旧自治省)のキャリア官僚が(副知事を経ることなく)知事になられたわけですから、県政を改革した実績はあるとしても、以前の知事と大差はないような気もします。(飛び級で知事に就いたことについて、旧自治省OB・総務省OBには暗黙のルールに違反したと解釈されているかもしれません。)
(※ 立花孝志氏と油山真也(添田真也)氏の対談のノーカット版をこの記事の末尾に引用しました。)
向い風が追い風に変わったきっかけの一つは、県による詮議(?)の過程で自らの(複数の)不倫(アンチNHK党元党首は不同意性交罪の疑い濃厚と発信)が表面化することが渡瀬康英氏(元兵庫県西播磨県民局長)が自ら命を絶たれた本当の理由であったという(裏が取れていない)情報でした。
ゴシップ記事を書き連ねる二流・三流の週刊誌も含め、従来のマスメディアは複数の情報源に当たった上でニュースを報道しますが、インターネット上では、今回も(選挙活動を通じて)かなりの金額の広告・配信収入を得たと伝えられる @chnhk6055 他の YouTuber や実名・匿名の個人が自由に無責任に文章や画像や動画を投稿しています。
そのような情報の大半は無視されますが、例えば、庶民の目には既得権益の権化として映る政界・官界・財界・学界・芸能界・マスメディア他のエスタブリッシュメントが事実を隠蔽しようとしているといった陰謀論が重なると(収益稼ぎの複写投稿も含めて)急速に拡散して、事実であると信じられるようになり、実名少数 対 匿名多数・匿名多数 対 匿名多数の一種の情報戦の様相を呈します。
また、このような情報がインターネット上で急速に拡散する背景にはフィルターバブル現象があります。以前の記事でもふれましたが
例えば、MAGA信奉者はトランプ新大統領に好意的な新聞・雑誌を購読しテレビを視聴する一方、インターネット上でもトランプ新大統領を支持する文章・写真・動画ばかりプッシュされるので益々熱心に信奉するようになります。
尚、アメリカにおいても国民の過半数に愛され二期・8年間大統領を務めたビル・クリントン元大統領は、結局、大統領官邸での不倫で弾劾されることはありませんでしたが、玉木雄一郎(国民民主党)党首の不倫が看過される一方で、(不同意性交罪には当たらず不倫であると仮定して)渡瀬康英元県民局長の不倫が非難される現状については違和感を覚えます。
ダブルスタンダード~マルチプルスタンダードを使い分けながら生きることは、日本に限らず(国籍・民族・宗教を問わず)人類共通の特性であるのかもしれません。
"If you lost your fortune today, what would you do tomorrow?"
"Maybe I'd run for President, I don't know."
さて(都内で今週金曜日から1週間だけ先行上映されますが)日本では来年1月17日に公開される『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』の予告編の中で、トランプ新大統領と斎藤元彦新兵庫県知事に共通しているかもしれない前者の行動規範に目が留まったので(この記事の冒頭に続いて繰り返し)引用します。
末尾になりましたが、兵庫県政に平穏な日々が訪れることを祈念します。
齋藤元彦兵庫県知事の違法行為等について(令和6年3月12日現在)
立花孝志氏と油山真也(添田真也)氏の対談のノーカット版
前編
後編