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爪楊枝のデザイン

 英語で言うと"tooth pick"。
 何となく「日本っぽいもの」だとの印象を抱きがちですが、決して独自の文化ではなく、世界的なものだと言ってよいのかもしれません。

 他方で、〔尖っている先端〕とは反対側の〔持ち手〕の方に、装飾のようにも見える切り込み/溝 があるのは、もしかしたら「日本的」な要素例なのでしょうか🤔

さて、この溝は何のためについているのか?
貴方は考えてみたことがありますか?

 

 時々《雑学クイズ》の類で採り上げられがち、でしょうか。

 「こうなっているのは知ってはいたけれど、気にしてなかった」という起点で〔考察〕をした場合の例として、いくつか挙がりそうです🙋

①滑り止め?
②芸術性装飾の施し?
③木材加工の途中で生じる何らかの不都合な点を誤魔化すため?
④くびれの部分で折りやすいように?
⑤目的や意図はなく自ずと副産物的に?

 

⇒これまた【諸説あり】ともなりかねないため、断定的に紹介するスタンスではない記事ですので・・・とお断りしておきつつ。

 どうやら、③がメインで②の要素が少し絡んでいる、のような説明が多くされている実状にあるようです。

 元来の切断機では「面」を滑らかにする必要があり、その施しの際に黒くなってしまうため、それをカムフラージュするための加工をするに至った --- のような主旨のものが通説となっています。
 折角だから、と、こけしを意識して、アートっぽい要素も取り入れた雰囲気、でしょうか🤔
 各製造所ごとに異なり、「均一のものではない」すなわち〔個性〕であるため、ブランドのサインにもなる👌

 

 いやいや、そのような経緯についての雑学をひけらかして深めようという目的の my note ではありません🙅🏻‍♂️

 特筆すべきは④のような、「ある意味でデタラメとも言える話」が独り歩きしがちな傾向について☝

👇こんな使い方をするため「折れやすいように」という認識🚫

「箸置き」というアイテムの真似

 【使用法/使い勝手の拡張・転用】は個人の自由だし、他者へ発表するのももちろん制限できるものではありませんので、発案者や発信者に罪はありません。
 憂える事態というのは、それを聞いた人が表面だけ真に受けて、「溝がある理由は・・・」と決めつけて、思い込んで、知ったかぶりをして、さらに広めてしまう振る舞いが散見されること🙅🏻‍♂️

 とりわけ『理由(目的)の後付け』の類を、「唯一の説明」「元祖は」としてもっともらしく拡散する軽率さは危険です⚠ 例えば、【newsという英単語が東西南北(の英単語の頭文字)を表す】という話に似ています。

 

《おまけ① - そもそも、溝(持ち手側の概念)が無い例》
 両端が尖った爪楊枝って、ありますよね?
 あれって、2倍の使用価値になってますか?効用高いデザインだと感じますか?

《おまけ② - 他の利用法》
 買ってきたキャベツを長持ちさせるために、芯の部分に3本ほど刺すとよいそうですね。収穫後も成長を続けているため、そのままだと葉の栄養分が芯に奪われてしまう。芯に爪楊枝を刺すことで成長点が壊れて停止/阻止でき、劣化を遅らせるのに有効、とのことで。でも刺し過ぎも逆効果らしく。

《おまけ③ - どこ産?》
 爪楊枝の国内生産量一位は大阪府河内長野市。当方が10代の頃に居た地域です。小学校の社会科ではもちろん地場産業について採り上げられます🥇

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