歩行者優先行動での思い込み - 安全確保の本質① +
車の往来が盛んな幹線道路にある「信号機🚥が無い横断歩道」。一人の歩行者がそこを渡るべく待っている状況をイメージしてください🚸
もし信号機が設置されていれば、青になるまで待ちますが、ここでは車の流れが途切れるまで待つことが多くなりそうです。なぜなら、断続的な自動車の往来を止めることは交通の円滑さを乱すことにつながり、客観的にみてデメリット⤵が多くなりがちだからです。
とは言え、ここには横断歩道があるので特に『歩行者優先』である☝との認識を持つ人は多いでしょう。実際に、歩行者がいると停止して横断してもらう、という行動に出る運転手も見受けられます。
そして、右方向から走行してきた路線バス🚌が横断歩道手前で停止しました。歩行者はその好意に従って横断を始めました --- 。
さて、この状況で言えることや懸念されることとしてはどのような事項が挙げられるでしょうか。
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まず思いつくことは、「バスの運転手は親切」ということでしょうか。歩行者優先とはいえ、車の往来が断続的な場所ではなかなか止まってもらえないのが実状です。そんな中、やさしい心配りと言えるでしょう。
あるいは、「車列が続いているのに後続車のことも考えずに停止するとは、配慮のないバスだ」という見解もあるでしょう。前述のように、交通の円滑性が低下します。ブレーキが強ければ、後ろの車の運転手はハッ😫とします。追突するかもしれません。
さらに、話はこれだけで終わったりはしません🙅
実はこの歩行者は、むしろ危険に晒されているのです。
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バスに止まってもらい、横断歩道を渡り始めます。でも、反対の左方向からの走行車が止まってくれるとは限りません。歩行者にとって、「バスが止まってくれたから」ということに気持ちが向き、左方向に対する安全確認が疎かになってしまうことが想定されます。
あるいは、バスと同じ右方向からバスの右側をすり抜けてバイクが突進してくる可能性もあります。実際の事故事例としてこれらのような話を耳にすることもあります。
まとめるとつまりこういうことです。
このバスの運転手は、「歩行者が待っているから自分が止まって、譲ろう」との発想ですが、実はさらに深い配慮が必要なのです。すなわち、バス自身は停車して歩行者の安全を確保したものの、それ以外の要素(対向車や後続のバイク等)による危険性が歩行者に降りかかるかもしれないということを見極められていない。
「バスが止まってくれた!」という感覚・感情を持たせたがために、本来歩行者に備わっている注意力を奪ってしまう、あるいは、隅々まで安全確保ができていないにも拘らず横断させることで、
元はなかった別の危険に、敢えて歩行者を晒してしまいかねない
ということです⚠
様々な意見・反論があり得ますが、「本質追究の一つの捉え方」として、盲点となりがちな要素について提起しています。
その他、何か気づく点はないですか?
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