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Connecting the Books
2020年9月20日 16:05
人生で初めての海外はロンドンでした。10日ほどの滞在で何かを成し遂げたわけでもないし、特別なイベントに参加したわけでもない。ホームステイをし、美術館を訪ね、ロンドナーの日常に触れるだけの、ただそれだけのことが、人生観を大きく変え、今の自分の土台となっています。ここにレコメンドするのは、もっと濃ゆい体験をした方々の、まさにアナザースカイ的な5冊の海外滞在記です。青春の、あの甘酸っぱさをぜひご賞味く
2020年10月2日 21:24
幼い頃、香港ほど映画のイメージと密接に結びついた地名はありませんでした。現在、政治的イメージが強すぎるこの地の魅力を再度見つめ直す、今こそ観るべき香港映画をご紹介します。1本目フルーツ・チャンメイドインホンコン 青春時代がもし、社会の大きな変革期であったなら。1997年、中国に返還された時期の香港を若者の目線で描いた本作。そこに漂う漠然とした不安は現在の状況を示唆しているようで、今こそ
2020年10月9日 08:24
コロナ禍で旅行に行けず一年が終わろうとしている人は多いことでしょう。かくいう私もウズベキスタン旅行を泣く泣くキャンセルしました。この週末も、どこにも行かない。そんな秋の夜長にオススメする読書旅行5選をご案内します。1冊目沢木耕太郎著深夜特急 旅人永遠のバイブルといえば、地球の歩き方か本書でしょう。ユーラシア大陸を横断するというバックパッカー憧れの旅は、その後電波少年の企画にもオマージ
2020年11月12日 18:17
パリに行きたい!住みたい!永遠の憧れの地を、フィルムに焼き付けた名作5選をご紹介。もちろんConnecting the Booksなので最後にはブックレビューもあります。翼よ!あれが巴里の灯だ!1本目フランソワ・トリュフォー大人は判ってくれない フランソワ・トリュフォーのデビュー作にして、ヌーヴェルバーグの傑作。少年の葛藤を描いた本作は、監督の自伝ともいわれ、その心理描写に優れたシー
2021年7月21日 23:49
東南アジアらしさが残る最後の国ベトナム。こんなキャッチコピーに惹かれ大学4年の卒業旅行に、友人のTくんとホーチミンへ行くことにした。彼は高校時代の友人で、ロンドン、パリ、上海を旅行した仲だ。本来であればお互いそれなりに予算をかけてヨーロッパにでも行きたかったのだけれど、残念な懐事情で早々に断念。しかし、せっかくなので面白そうな近場の国を探したところ、前述のキャッチコピーに出会った。 なんでも