「So sweet」な短篇集「時をとめた少女」
<SF(30歩目)>
「So sweet」な短篇集で錆びた心を揺さぶってみる。
時をとめた少女
ロバート・F・ヤング (著), シライシユウコ (イラスト), 小尾芙佐 (翻訳),
早川書房
「30歩目」は古典的な美しい短篇集。これも押さえるとこ押さえてあって娘とも楽しめた。
また、著者はロバート・F・ヤングさん。まさにもう古典ながら、ボーイ・ミーツ・ガールの短篇てんこ盛りの作品集です。
短篇集でも、傑作は入っている。
「わが愛はひとつ」
シンプルな「時間」にかかわるSFなのですが、「愛(love)」が切なく涙なしでは読めない。その涙の後に素晴らしい読後感あり。
「時をとめた少女」
中二病の典型のような、少年の夢が満載でちょっと高校生の夢の実現かもしれない。(こんな「モテ期」なんかないぞ!)でも、オモシロイ。
「約束の惑星」
これは珍しく「老人」の心情にかかわる作品。でも、切々としていて、しみじみ響く。もちろん「愛(love)」です。イイ感じの作品です。
ハードSF系の作家にはない、安定の満足度を充足させる作家。
それが、ヤングさんだと思います。
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