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チェコからの幻想文学の贈り物「もうひとつの街」

<文学(222歩目)>
SFテイストの上質な幻想文学。しばし時を忘れてしまいました。

もうひとつの街
ミハル・アイヴァス (著), 阿部 賢一 (翻訳)
河出書房新社

「222歩目」はミハル・アイヴァスさんの異界を描いた作品で、取り込まれそうでした。

カバーには、恐ろしいサメが路地を漂う姿。
その路地も暗くて、おどろおどろしい。

どんな感じか?わからずに手に取った。
古都プラハが好きだからもあった。
しかし、超現実的な情景や出来事の連続で、酩酊に近い感覚に。

私には、カルヴィーノの「見えない都市」よりも、下記の2つの作品とつながる何かを感じた。

とにかく、この世界観に引き込まれるすごさを感じた。
SF好きで、SFに分類しようと思ったが、最後まで上質の文学と思いました。

もう一つの世界の存在感に漬かりながら読了。

あ~、すごく引き込まれた。
そしてとても魅力的。

チェコの文学作品はそれにしても小国なのですが、奥が深いと感じました。

文庫も出ているようなので、また後日再読すると思うと同時に、アイヴァスさんの作品「黄金時代 河出書房新社」を読もうと思いました。
それにしても、読後の引き込まれる感覚は独特です。

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