知らなかった戦前の台湾の歴史「セデック・バレ」
<文学(153歩目)>
「セデック・バレ」の背景が理解出来ました。
セデック・バレ
魏 徳聖 (企画・原案), 嚴 云農 (著), 水野 衛子 (翻訳)
河出書房新社
「153歩目」は、1930年(昭和5年)に起きた「霧社事件」を理解する本です。
正直なところ、不勉強で「霧社事件」含めて少数民族の蜂起についての事実は全く知りませんでした。
セデック族が起こした抗日反乱事件も、その鎮圧時の問題点も、全く知らなかったことが加害者側では忘れ去られてしまうことの証明だと感じました。
文化の違いが大きく影響する。
文中には、恐ろしい殺戮の状況が延々と続くところが気分がとても重くなるのですが、「文化」の相互理解の大切さを突く作品です。
また、「知らなかった」では済まないと思いました。
映画は未見です。
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