ムッソリーニの時代を学びたくなる「マルナータ 不幸を呼ぶ子」
<文学(172歩目)>
ファシストが政権を担っていたイタリアでのファシズムへの抵抗。
マルナータ 不幸を呼ぶ子
ベアトリーチェ・サルヴィオーニ (著), 関口 英子 (翻訳)
河出書房新社
「172歩目」は、ベアトリーチェ・サルヴィオーニさんの作品。最近のイタリア女性作家の代表作の一つだと感じました。
ムッソリーニによる独裁政権下のイタリアで、不服従により不幸が連続する労働者階級の一家の娘とブルジョア階級の娘の友情。
こう書くと、単純になってしまうが、読むと関心が少なかったムッソリーニ時代のイタリアを学びたくなる筆力を感じました。
「甘くない湖水 ジュリア・カミニート 早川書房」を読んだ時に感じた感覚がよみがえった。
最近のイタリアの若手女性作家の一つのトレンドなのかもしれない。
自らの国の問題点を突く際に、女性の視点からあぶりだす。
とてもよくできています。
読んでとてもよかったと感じました。
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