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詩「信号」


いつまで続くのか分からない旅路を生きて
夜は朝に信号を送る
再び 時が巡ってくる様に
黒に差す一筋の光を信じて

朝は それを受け取り今日を送る
万感の涙を流す日もあれば
喜びに満ちて照らす日もある
純白に染まる日もあれば
勢いの風を送る日もある
いずれにしろ継続を祝っている
束の間の静寂を願いながら夜に信号を送る

私は その中に生かされて有限を生きる
ささやかな普遍を願いながら
己の精度を自問しながら
乱暴な感情が身体を痛めつけながら
誰かの心を乱しながら
不安定な今を憂いながら

地球の明日は続くのでしょうか
私の明日はやってくるのでしょうか
その問いに返ってくる言葉はなく
それでも

朝と夜の信号の中で
私は自分で輝かせる今を生きる

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