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光に目を向けられない

眩しい。とにかく眩しい。

隣の芝生は青い、という。どんな人でも悩みや不安があることも知っている。
けれど、私ほど失うものが多い人などいない気がしてしまっている。

ただ、普通に生きている。好きなことをできている。
誰かと食事したり出かけたり、共有することが出来ている。
夢や目標に向かって頑張っていたり、努力することが出来る。
行きたくないと言いつつも仕事をこなしている。

それら全て、眩しくて見ているのがつらい。

わたしは鬱っぽさから動けず、休日は横になり続ける。
ああ、やりたいことたくさんあったのに…と思いながら何も出来ない、していない自分を殺したくなる。

唯一、動けるのは食事をするとき。食事というか、過食だ。
なんて滑稽なんだろうか。
わたしはまた食べては吐き出す。

吸収したい食事も当然ある。本当に何も食べないとまずいことは長年筋トレ人生を歩んでいてわかっているから。

けど、そんな普通の食事がスイッチにもなる。
お金と時間を意味のないことに費やし、疲労で動けない身体と、無気力の心と。

大きな爆弾を抱えているのに、わたしは死なない。

SNSをひらけば眩しい人しか目に入らない。
見る時間を減らした。友人の投稿にさえ目を通さず閉じることも増えた。

くるしくて仕方なかった。
このまま誰の人目にも触れず、この世から居なくなりたい。

見守ってくれている太陽さえ裏切ってしまうし
自分以外が輝いて見えるから、私はより孤独を選ぶし

神はこんな人間を生かしておきたいのだろうか。

過食嘔吐さえやめれたら、摂食障害になんてならなければ。
鬱だけならまだ良かったかもしれないだとか。

あと何年こうしていたら良いのだろうか。

自分次第と分かっていても、全てを失い過ぎた今の私には
“生きたい”気持ちなどあるわけがなかった。

眩しくて、目を背けてしまう。

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