読書録(安楽死を遂げるまで)
子供の頃は死ぬ夢ばかりを見ていた。
ある時は溺れ死に、ある時は寝たきりのまま死ぬ夢だった。
特に後者は鮮明で毎日少しずつ夢の続きを見るものだから、現実と夢の区別がつかなくなるほどだった。
夢の中での私は、意識はあるが動けないので天井しか見ることができない。
耳は聞こえるけど会話ができない。周りの人に意思を伝えることができず、圧倒的な孤独感の中で早く意識がなくなることだけを願うのだ。周りの人は1日でも長く生きて欲しいと声をかけてくれるのだけれど、ただ生かされている時間は永遠のよ