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香水不適症の香水あれこれ 1

元々、香水は苦手だった。
嗅覚が敏感で、香水をつけた叔母や祖母が近づくと鼻の奥とこめかみがツンと痛くなり気持ち悪くなることが多かった。ただ香水というのはその人を表す重要なものの様な気がしたので、指摘したり顔に出すことはできなかった。

そんな中稀に、自然に香水をまとう人を見かけると「叔母や祖母との違いはなんなのだろう」という好奇心がわいた。取ってつけた様な香りではなくその人の肌からのぼってくるような香水の香りは、もはやその人オリジナルの香りの様に思えた。

それ以降香水は「苦手だけど、そのうち私でも無理なくつけられる香水が見つかればいいなぁ」くらいのふわっとした興味の対象になった。

そんな私の香水遍歴です。(初期編)

Remember ME / DIOR

Remember ME / DIOR

これは学生の頃友人にもらった香水。
裕福な同級生が多かったので、海外のお土産だったと思う。
当時私は「forget me not」の語順(古い英語の語順)と勿忘草にまつわるドイツの悲恋について触れた本を読んでいたので、それがテーマだというこの香水をもらって非常に喜んだ。

10代〜20代はずっとこれを使用。まだ香水を日常的につける習慣がなかったので減りは遅かったけれど、なくなるとヤフオクなどで探して購入してた。
(限定品だったため)

香りはフローラル&パウダリーな感じでかなり控えめ、コロンのような感じ。
数時間で香りは飛んでしまうが、お出かけの際にたまにつけていた。

RED DOOR / ELIZABETH ARDEN

RED DOOR / ELIZABETH ARDEN

これはホストマザーの香り。
とっても官能的で甘い香りなのだけれど、ハグしたりすれ違った時にホストマザーの体から香る香りの印象はほわっとした陽だまりのようで安心感をくれた。随分後に気が付いたけど、多分ホストマザーは寝る前につけていたのだと思う。(ラストノートというか、もう肌に馴染んだような香りだったから)

今でも不安な時はこの香水の蓋を開けて香りを嗅いだり、寒い冬なんかにたまに付けて寝ます。つけたては甘いけど妖艶というよりは包容力を感じる優しさがあって安眠できる。いつかホストマザーのようにこれを使いこなせるような熟女になりたいと思うにーちぇです。



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