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HSPだから気づける、朝の静けさとコーヒーのやさしい魔法

◆ 目覚めの静けさ

朝5時、まだ外は暗い時間に、ふっと目が覚めた。
新しく買った、ゆるふわパジャマの柔らかな生地が心地よく、深く深く眠れたようだ。
パジャマの発送元を見てみると、妻の実家の近くで作られたもの、車で通ったことたある地域だった。
知っている場所とつながるだけで、不思議と親近感が湧いてくる。

しばらくしてから、ベッドをゆっくり抜け出しリビングへ。
電気毛布を膝にかけながら、温かいコーヒーを一口飲むと、身体がゆるむ。
まだ誰も起きていない静かな時間。
カーテンを少し開けて外を見ると、空は夜と朝の間を彷徨うような色をしていた。オレンジと灰色が混ざり合い始めている。
空が明るくなりかけるまで、静かに過ごそう。

そんな色を確かめると、「ノルウェイの森」を少しだけ読み進めた。
物語の中に入り込むと、現実の離れて、もうひとつの世界を生きているような気がした。

◆ 自宅での朝の時間

しばらくして、妻も目を覚ました。
昨日作っておいてくれた玉子サラダとパン。一緒に食べようと。
冷凍パンをオーブンに入れると、パチパチと焼ける音が静かな部屋に響く。
香ばしい匂い。

妻が「ありがとう」と笑顔で言う。

窓を開けて、洗濯物を取り入れる。
冷たい空気が身体を引き締める。
雨上がりだったようだ。空気には湿り気があるが、洗濯物は乾いていたよかった。
いつのまにか白い雲と水色の空が絶妙なバランスで広がっている。
ヨーロッパの宗教画によく描かれるの背景を思い出した。


それを見ながら、私は自分にそっと言い聞かせる。「焦らなくてもいい。一つずつ丁寧に進んでいこう。自分のペースを守りながら。」

目覚め、自宅、出勤という日々の当たり前が、積み重なっていくことで、振り返ったとき、人生になっている。

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青空太郎
いただいたチップはカフェで、温かいソイラテをいただきながら、創作活動をしようかと考えています😊