逝った義父さんの笑顔
義父が亡くなった。
おとうさん。実の父親以上に大きな存在だった。もう会えない。
でも、不思議と涙はなかった。
やれるだけのことはした、後悔なんてない。
義父さん。楽しかったね。
ふと、思い出があたまに浮かんでくることがある。
2人でラーメンを一緒にすすった夜。
冷房の効いた喫茶店で、アイスコーヒーを頼み、「寒い」と文句を言っていた。だから忠告したやん。
時間をつぶすため、図書館へ。肩を並べてページをめくった。
紅葉の山をのぼり、山頂から我が家を見下ろした。カセットコンロの火