物事が続かないのは「飽きっぽい」からでなはい(3/4)
ここ最近、新しいことを始めても多くの人が”3日坊主”になってしまう理由について書いています。
3日坊主になる原因は、「飽きっぽい」や「頑張れない」といった個人のパーソナリティの問題ではなく、意外にも環境や目標設定の仕方が大きく影響しています。
詳細については、以前のnoteで説明していますが、簡単におさらいすると下記のとおりです。
物事が長く続かない理由
①”その行動”が自分にとって本当に重要なものだと思っていない。
②”その行動”に自分自身が夢中になっていない。
③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高い。
そして前回のnoteでは、上記の①を理由に3日坊主になってしまう方の特徴と克服方法について書いてみました。
※前回から少し追記しました。
今日は②を理由に3日坊主になってしまう方の特徴と克服方法について書いてみます。
②を理由に3日坊主になってしまう人の特徴
②”その行動”に自分自身が夢中になっていない。
以上のことが理由で物事が長く続いていない方には、下記のような特徴があります。
・幅広い知識を入れることが好き
・プライド高め
・幅広い知識を入れることが好き
新たな知識を入れることが好きな方が多いです。自分とは全く関係のないことでも、ちょっとだけ頭を突っ込むことが得意なため、幅広い知識を持っています。話のネタが多いため、コミュニケーション能力が高いのも特徴です。しかし、1つのことでプロになるというよりは、多くの分野でセミプロになる、ということが得意なため、1つのことを継続して行うことが苦手です。
・プライド高め
幅広い知識を得ているので「博識」や「仕事ができる」と言われることが多いです。そのため、3日坊主になってしまったとしても、決して人にはいうことはありません。挫折したことを他の人に知られることがとても恥ずかしく感じてしまいまうからです。
どうしても人に話さなければならない時は、
A「そういえば、まだ○○ってまだやってんの?」
B「いや、なんか違うなと思って辞めた。」
と、あくまで”自分の意志で”辞めたと主張します。
②の人が”その行動”を長く続けるには
以上が、②を理由に3日坊主になってしまう人の特徴です。
では、こうしたタイプの人が”その行動”を長く続けるにはどのようにしたらよいのでしょうか。
その方法は、大きく2つあります。
1、ゲーム的要素を取り入れ、夢中になる努力をする
例えば、ポケモンGO
GPS機能と連携し、実際の地図にポケモンが登場するというゲーム性によって、本来”ウォーキング”に夢中になっていなかった人も、必死に歩いてしまう画期的なゲームです。
”その行動”に夢中になることができなくてもゲーム的要素を加え、自分にとって夢中になるように仕向けることによって、”その行動”を長く続けることができるようになります。
このゲーム的要素は、最近ではスマホアプリ等が助けてくれることもありますが、自分で設定することもできます。
私の身近に1年間で30キロほど痩せた(100kg→70kg)お知り合いの方(50代男性)がいるのですが、その方に「なぜ1年間もダイエットを続けられたのか」を聞くと、意外にもこんな回答が返ってきました。
「正直、大変っていうのはなくて、体重の減り具合で”自分のご褒美”を決めただけなんだよ。例えば、朝体重計乗るときに、体重が前日より100gでも減ってたら、今日は仕事帰りに○○していい。でももし同じか増加してたら罰として晩酌なし、みたいな。俺は毎日晩酌するから、ちょっとでも飲みたいわけよ。そしたら体重減らしたいから自然と食べないようになるだろ?「今日はお願い!」って思いながら乗ってたら、毎朝の体重計乗るのが楽しくなっちゃって。」
このように”自分ルール”を設けることによって、ゲーム的要素を加えることもできます。ただし、これには注意があります。それは、”ルールは絶対に破らない”ということです。上記の例をとると「前日から体重が増えていると今日の晩酌なし」という自分ルールを一度でも破ってしまうと、「まあいいか」と自分への甘えが生じ、このゲーム的要素は破綻してしまいます。
過度にルールを厳しくするのではなく、自分ができる範囲で設定してあげることも”その行動”が長く続くコツです。
2、”その行動”を今すぐ辞める
ゲーム的要素を取り入れても、”その行動”を長く続けることができない人は、”その行動”を辞めるということも考えた方がよさそうです。夢中になれないことを長く続けることほど苦しいことはありませんし、興味がないことであればなおさらです。そこに我慢してマンパワーをかけるよりも、別の夢中になれることを習慣化していった方がよっぽど生産性が高いのではないのでしょうか。
個々人に好みがあるように、”行動”にも相性があります。
同じ「英語を習得する」という目標でも容易に達成することができる人もいれば、時間がかかってしまう人もいます。これは、個人の能力の差ではなく”その行動との相性”の差です。
どうしても夢中になることができないということは、「私は”その行動”と相性が悪い」ということなので、無理に続けようとせず、スパッと辞めることも大事です。今後、夢中になることもあるので、その時に習得すればよいと思います。
まとめ
今日は、「②”その行動”に自分自身が夢中になっていない。」ことを理由に3日坊主になってしまう方の特徴と克服方法について書いてみました。
「②”その行動”に自分自身が夢中になっていない。」ことを理由に3日坊主になってしまう方
【特徴】
・幅広い知識を入れることが好き
・プライド高め
【克服方法】
・”その行動”が夢中になるようにすれば良い。
・”その行動”にゲーム的要素を取り入れる。
・その要素はアプリでも”自分ルール”でもよい
・それでも夢中になることができない人は、スパッとあきらめる(その行動をやめる)
今日は②について書いてみました。次回は「③”その行動”そのもののハードルが自分にとって高い。」から3日坊主になってしまっている方々の特徴と克服方法について書いてみます。