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朝はとても忙しいから。私は頭を使わない

私は色々こなせるような器用な人間ではない。だから持てるエネルギーを有効に「選択と集中」が大切だ。特に朝はやることが多いので、徹底的に習慣化。頭の使用を最小限に毎日同じ動きでこなしていく。そうしてようやく仕事に集中していける。

■起きる習慣

私は毎朝6時に起床する。でも、目覚まし時計は鳴らさない。2分3分は早く起き、アラーム切ってしたり顔。あの爆音に不意打ちされて、「不快」に始まる1日などまっぴらごめんだ。

親の躾か遺伝子か、朝にめっぽう強いのはありがたい。仕事が休みの土日でも、この習慣は変わらない。「目覚まし時計いらんやん」と言われるが、リスクヘッジは必要だ。

■目覚めの習慣

朝起きてまず向かうのは洗面所。歯磨きは私の目覚めの儀式だ。とかく歯並びが悪いので気を抜いたら着色汚れの温床に。令和の御代に「お歯黒です」は通らない。一本一本丁寧に、前・上・裏と磨いていくと、眠気も一緒に落ちていく。

全くもって余談だが、歯磨き粉選びは難しい。「歯の汚れを落とす」という使命に対しラインナップが多すぎる。かつ違いがさっぱりわからない。「一途に汚れを落とします!」とだけきっぱり宣言してくれたなら、私は迷わずそれを買う。

■食事の習慣

朝食は毎日同じもの。白いごはんに味噌汁、そして牛乳。
高校3年生の夏、“受験生の朝食は白いご飯が良いらしい”と母が聞きつけパン食から転換。20年以上そのままだ。どうやら、米はパンより腹持ちが良くて、脳を動かすエネルギーに早く変わってくれるのだとか…。本当のところは良く知らない。

味噌汁の具(玉ねぎ、長ネギ、油揚げ)はあらかじめ、まとめて刻んで冷凍しているから手間はなし。お湯を沸かして投入したら即完成。パン食よりも楽だと思っている。

牛乳が無いと機嫌が悪い。でも、白いごはんと牛乳のこの組み合わせ、他人ひとにはあまり理解されない。小学校の給食でみんな無邪気に飲んでたやん…。ちなみにこれまで骨折なし。ウシに感謝。

そんな合間にお弁当作り。と言っても、特に説明不要のおにぎり2つ。具は①鮭フレーク②蜂蜜漬け梅干し③椎茸昆布の3択だ。もう10年以上ブレはなし。型に押し込むから正確には“おにぎらず”。

毎日それで飽きないの?とよく聞かれるが、正直何も問題なし。食は結局慣れだと思う。「おかんのカレーがいちばんだよね」と同じこと。自分が作ったものよりも、美味しいおにぎりを私は知らない。

ただし、土日は別行動。馴染みのパン屋さんで買ってくる小麦が薫るバケットと、豆から淹れたコーヒーで、朝の時間をじっくり楽しむ。単純な毎日の繰り返しがその美味しさを際立てる。

■一日を楽しくする習慣

朝の服選びは唯一の力の入れどころ。1日のテンションとパフォーマンスを左右する最重要事項だ。ここだけ脳のスイッチをオンにして、今日の天気、気温、湿度、気分、仕事の予定(お客さんに会うのかどうか)など、瞬時に情報を分析。最適解を弾き出していく。

特段高い服はなし。大切なのは色合わせと快適さ。置かず外さず落とし所を見極める。靴と鞄も気を抜かない。神は細部に宿るのだ。

■心を整える習慣

私は職場の最寄りから、ひとつ手前の駅で電車を下りて歩いている。
すぐに付く、ケチと脂肪と怠けぐせ
もう油断してはいけないのである。

運動のためだけではない。職場までの道のりは河川敷。川のせせらぎや鳥のさえずりを聴きながら、何にも考えずに一定速度で歩く時間が気持ちいい。仕事に向けて心がだんだん整えられていく。

***

雨が降ろうが雪が降ろうが変わらない、これが私の朝の習慣。
慣れるまでは浮気心がチラつくが、体に馴染めばやめられない。考えなくて済むことが、いかに楽かが分かるはず。

朝は忙しい上、憂鬱なもの。頭を使うとネガティブな感情も持ち上がる。できる限りの「習慣化」で、頭のエネルギーを温存しなきゃ疲れて仕事に入れない。だって色々できないもん。






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