監獄の様なアフリカの列車の中で
アフリカで長距離鉄道に乗るのは2回目だ。
時刻は夜の7時。辺りはもう真っ暗で隣の人の顔も見えない中ようやく到着した列車に荷物を抱えて乗り込む。
携帯のライトを片手に進むと『C』の表示がある部屋に辿り着いた。2段ベッドと折りたたみ式の机があるだけの簡素な2畳ほどの蒸し暑い小部屋。手に持ったチケットと見比べる。どうやらここらしい。
部屋でしばらく1人本を読んでいると、出発間際になって地元の青年が駆け込んできた。彼も同じく始発から終点、つまりヴィクトリアフォールズからジンバブ