チャートはやるものか、やらないものか(チャートの上手な使い方)
どうもこんにちは、clue zemi 講師の阿部です。
今回は数学の問題集であるチャート式について語ります。
皆さん、チャートは持っていますか?
高校生の大半が持っていると思います。
簡単な順に白、黄、青、赤があり(他にもあります)、
青チャートは数学の問題集の中でもトップクラスに売れています。
僕はイキって赤を買ってしまい今でもやっています。
有名ゆえに様々な議論がなされているチャート式ですが、
clue zemi の他の講師の意見も聞いてみたいと思いこのテーマをリクエストさせていただきました。
以下、僕の考えです。
1.やる?やらない?
避けて通れない判断がこれです。
やるか、やらないか。
どういうことかというと、
やるというのは問題集として載っている問題を解き進めていくことで、
やらないというのは解法辞典として持っておくということです。
僕の意見は、「時間が許すならぜひ完璧になるまでやりこんでほしい」です。
やる、という選択ですね。
まず、高校数学において網羅型の問題集をやらないのはまずいかと思います。
網羅型の問題集とは、
受験数学で必要となる解法がある程度網羅されている問題集のことです。
チャートの他に1対1の演習や基礎問題精講などがあります。
どれかはやるべきですが、
重要なのはどのくらい時間がかかるかということです。
もう高3や高2の秋であればよっぽど要領がよくない限り、
チャートを完璧になるまでやりこむ時間はありません。
他のを使いましょう。
やらない、という選択です。
この場合苦手だなと思った問題だけ調べて解いてみるというような辞書みたいな使い方になります。
しかしこれでは数学でぶっちぎることはまずできないかと思われます。
時間があるならぜひチャートはやりこんでください。
圧倒的な基礎力をつけることができるからです。
2.何色がいい?
これもありますねー。
僕の結論は、「青で十分」です。
白...
数学が本当に苦手で、教科書の練習問題程度のレベルからたくさん練習したい人。
黄...
数学があまり得意でないがmarchレベル志望で数学の基礎を着実に身に着けたい人。
青...
難関大志望で基礎から応用までバランスよく演習したい人。
赤...
数学が好きでぶっちぎりたい人。
僕のイメージはこんな感じです。
多くの人は黄か青になると思います。
絶対条件は「継続できる、完璧にできる」です。
途中であきらめることのないレベルにしてください。
ここで完璧に説明できないので気になる人は全色書店でパラパラと見てみてください。
あと色はこれだけではないです。
実は他に水色、緑、紫、黒があります。
用途が青などに比べ限定的になるので気になる人は調べてみてください。
3.上手なやり方
本題です。
一つ約束があります。
必ず最低2周すること。
基本的にチャートをやるのは骨が折れると思ってください。
サクサク進む人はあまりいません。
そのうえで完璧にするために何周かする必要があります。
理系なら数IIIまでありますし大変です。
少しでも効率よくやりましょう。
とはいってもやり方はいろいろです。
①例題だけ解く。
②例題と練習問題を解く。
③全部解く(例題、練習問題+エクササイズ、総合演習)。
主にこの①②③になるかと思いますが、今の自分のレベル、数学に割ける時間などを考慮して①②③どれがいいか選んでください。
もちろんレベル別に分けてやるなどでもいいです。
目安としては、一冊を3か月で一周です。
ここで言う一周は、
一通り全部解く→ 解けなかった問題をもう一度解いて完璧にする、
という作業をまとめて言います。
そのうえでもう一周してください。
ぜひ2周目は別解やコラムなどもすべて目を通してみてください。
具体的なやり方としては、
①例題と解答に目を通す
②例題だけを見て解答を作ってみる
③解答を見て修正する
④ 練習問題を解き、解説を見る
といった感じです。
一週間に一度くらい解いた問題を復習してみることをお勧めします。
2周目までに期間が空きすぎるとよくないです。
ある程度のスピード感は持たせましょう。
また、問題を見て解法が浮かんだら次のページというような一切手を動かさない勉強法をやる人がいますがお勧めしません。
本番は解答を書かないと点は入らないので解答を書いて作成する練習が必要です。
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