お坊さんも人並みに傷つき、意地悪したくなる【#読書感想文】【芥川竜之介「鼻」】
芥川龍之介の「鼻」は1916年(大正五年)、「新思潮」に掲載されました。
掲載された「鼻」は夏目漱石に絶賛され、芥川の出世作となりました。
「今昔物語集」(平安時代末期)や「宇治拾遺物語」(鎌倉時代前期)が
元ネタになったと言われています。
誰もが悩んだ経験があるであろう「コンプレックスの話」です。
この物語の中でお坊さんが人並みにコンプレックスがあり、もがき苦しむ姿に親しみを覚えました。
お坊さんは、自分の鼻のことなんて気にしていないという風に振る舞って
いますが、