「ナンニモナイ」を探しに行く時間。大切な人を想う時間。その人が大切だと確認できる時間。
「ナンニモナイ」
一見、淋しい言葉のように思えますが、ある絵本を読んだ時に素敵な言葉
のように思えました。
「おくりものはナンニモナイ」
という絵本はご存知でしょうか。
有名な絵本みたいですね。
「大事な人」「親友」と呼べる人って、一般的に何人くらいいるのでしょう。
家族や親友、恋人、普段お世話になっている人、、、。
地球の裏側にいたとしても、思い出すだけでホッとしたり、頑張れたりするじゃないですか。
そんな大事な人に会いに行きたくなるような、そんな絵本です。
ちょっと紹介させてもらおうと思います。
「ナンニモナイ」は物語の中で大事なキーワードなんですね。
(表紙の)猫のムーチ(右)と友達アール(左)の「いつもとちがうひ」のお話です。
ムーチは「いつもとちがうひ」にアールを喜ばせたいので、何か贈り物が
したいと考えるんです。
猫のムーチは小さな頭で一生懸命考えます。
「アールは寝床持ってるな」
「アールはガムも持ってるな」
「アールは何でも持ってるな〜」
アールにあげる物がないことに気付くんですね。
そこでムーチは「ナンニモナイ」をお店に探しに行きます。
「ナンニモナイ」を探しに行くなんて、まるでプリキュアや仮面ライダーの変身アイテムに夢中になっている小さな子供のようです。
可愛すぎます。
「一緒に探しに行こっか?」って言ってしまいそうす。
結局ムーチは家でお気に入りのクッションに座って、じっとしていることにしました。
何も探さないでいると、ついに見つけるんです!
「ナンニモナイ」を。
どこにあったというのでしょうか。
私にはどういう事なのか分かりません。
ムーチが自分の家にある小さな箱では足りないと感じて、大きな箱に変えた意図も分かりません。
そんなことを思いながら読み進めていきました。
ついにムーチは念願の「ナンニモナイ」を友達に贈ります。
ムーチが2匹入りそうな大きな箱は、多分、、、ですがアールへの大好きな
気持ちを表してるんですよね。
10回くらい読んで、ムーチの気持ちを理解できた気がしました。
この先は読んでもらえたらと思うんですけど、この後のムーチとアールの
やり取りも素敵です。
いかにも小さい子供らしいんです。
読み終わった後も、絵本の余韻で体がホカホカしている気がしました。
絵本って子供のものだと思っていましたが、全然そんなことないですね。
大人になって行くにつれ忘れてしまう純粋な気持ちとか、自分も含めこの世にある物全てが当たり前に存在するものではなく、いつかなくなってしまうのだと気付かせてもらえます。
たまに絵本を読むのも良いものですね。
恋人やご家族、、、大事な人に
「高価なプレゼントや流行りのゲームも良いけど、あなたがいることや
あなたが私のために費やしてくれる時間の方が嬉しい」
こんなメッセージを込めて、絵本を贈ってみるのも良いのかもしれません。
You tube で読み聞かせをしてらっしゃる方もいるみたいですよ。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
良い一日をお過ごし下さい。