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女性の凝り固まった心を溶かしたのは、当たり屋の男?!映画感想「カーリー・スー」
1991年に公開された、コメディ・ドラマです。
「隣人に優しくしましょう」
こんな言葉を物語にしたような映画でした。
9歳の女の子と、女の子の保護者ですが血縁関係にない男性のお話です。
この親子が差別を受けたり、通報されて親子が離れ離れになったり、色々
あるのですが、最終的に親子は素敵な女性と家族になるんです。
特に印象的だったシーンは、女性が児童養護施設に子どもを迎えに行った
シーンでした。
物語は、女性が父親を二度も自分の車でひいてしまい、自分のマンションに連れ帰ったところから始まります。
父親が子供に自分の頭を殴らせるとか、最初からとんでもないんです。
女性と親子が共同生活をすることになり、女性は少しずつ親子の優しさに触れ、絆を深めていきます。
ある時「子どもが虐待を受けている」と通報され、父親は逮捕され、子供は留守番中、役所の職員に児童養護施設へ連れて行かれてしまいました。
女性は親子を同時に失ったことで、親子が自分にとって大事な存在だと気づきます。
そこで女性のクライアントの夫である弁護士に、
「政府高官のスポーツカーに乗った際どい写真を持っている」
と言い、写真を取り引きに使い、児童福祉局に取り合ってもらうことにしました。
汚い手を使い、子供の保護者になる手助けをしてもらった事が上司にばれ、女性は辞める、と上司に告げます。
上司が女性に、自分が何をしようとしているのか分かってるのか、と訪ねます。
女性は、
「今までが変だったのよ」
と笑顔で告げて、弁護士事務所を去ります。
女性の表情は穏やかで、親子との明るい未来を描いているようでした。
女性は正式に子どもの保護者になり、子どもを迎えに行きます。
子どもが施設から出てきて女性を見ると、ホッとしたのか、
「髪を切られた」
と涙を流すんです。
女性と子供は少しの間見つめ合っていました。
この間が、すごく二人の関係を物語っていました。
子供は、今すぐ女性の胸に飛び込んで大泣きしたいし、女性は今すぐ子供をギュッと抱きしめてあげたいんです。
でも、まだお互いに少し遠慮があるんです。
子供は初対面の大人三人に施設に連れて行かれ絶望し、大事な髪まで切られてしまい、子どもの思いを想像すると胸が痛みます。
でも、それ以上に子供が今まで必死で生きてきた事が報われた瞬間だと思いました。
女性もきっと頭の中で子供との思い出を振り返りながら、子どもの気持ちも察したのだと思います。
二人が少しの間見つめ合った後、女性が子供を抱きしめるシーンも感動的でした。
他にも現実なら笑えないような無銭飲食のシーンが、笑えるシーンに作られていました。
親子の視点で無銭飲食のシーンを表現していることで、彼らが強く明るく
生きているのだと分かります。
いつの間にか彼らに感情移入し、優しい気持ちになり、見終わった後も温かい気持ちでした。
こんな素敵な映画を撮られた方に興味が湧き、ググってみました。
監督はジョン・ヒューズさんという方です。
ジョン・ヒューズさんは、59歳で映画作りはお辞めになっていて、
「カーリー・スー」は最後に撮られた作品だそうです。
この下の有名な作品もジョン・ヒューズさんが関わった映画だと知り、なんだか「カーリー・スー」と繋がるところがあるな、と妙に納得してしまいました。
「34丁目の奇跡」
![](https://assets.st-note.com/img/1728971051-jeJwC3VdXQbyxHtoa12vgAnl.jpg)
「ホーム・アローン」
![](https://assets.st-note.com/img/1728970909-kbPyIBoap5egJE97z0wLHVUS.jpg)
「ベートベン」
![](https://assets.st-note.com/img/1728970734-yBflbpMjILV7FA0E9c6kOJd2.jpg)
「メイド・イン・マンハッタン」
![](https://assets.st-note.com/img/1728970495-GDzi98dnxhgmQeWsw7balyLZ.jpg)
ハリウッド版「Shall we Dance?」のジェニファー・ロペスが主演を務めた「メイド・イン・マンハッタン」も、爽やかなラブストーリーでこれからの季節にぴったりです。
(他にも数多くの作品に携わっておられました)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは良い一日をお過ごし下さい。