イタリア庶民料理の研究〜歴史上’声なき’人々の料理を紡ぎたい〜マンスリーレポートVol.4(2023年4月)
皆様、チャオです!
ボローニャ大学歴史文化学部で、イタリア料理の研究をしております、中小路葵です。
研究を応援して下さる皆様に向け、活動報告としてマンスリーレポートをお届けします。
今月は、プーリア州アルタムーラの元農家さんのおじいちゃんおばあちゃんの料理を習いにいきました。
また、いよいよ論文執筆も進め始めています。
目次(予定)
Table of contents
Introduction
Thesis statement
Academic background
Aim of project
Research questions
Thesis structure
Literature review
Defining peasants’ cooking
Geographical features
Agrarian historical setting in the 20th century
Social changes impacting the peasants’ cooking
Economic miracle
Household changes
Food logistics
Recipe circulation
Globalization on food system
Typical recipes of today’s regional cooking
Methodology
Purpose
Research design
Survey instrument
Interview questions design
Interviewee collection process
Demographic profiles
Analytical procedures
Ethical considerations
Limitations
Research Findings
Introduction
What they ate daily and for festive days in the peasant’s family
How and when they changed their diet in the 60’s, 70’s, 80’s
Discussion
Features of traditional peasants’ cooking
Changes and continuity of peasants’ cooking
Validation of methodology
Conclusion
Summary of findings
Feasibility of methodology
Contributions to the literature
Possible future study
Final reflection
Appendixes
Interview logs
Reference
訪ねた家庭@Altamura, Puglia
プーリア州アルタムーラのご家庭を訪れ、ムルジャ平原の元農家さんのお料理を教えてもらいました。
おじいちゃんは元牛飼い。16歳の時から60年間、牛飼いの人生を送ります。
家を出たら2週間に1回家に帰ってくる毎日。5人の娘を育てあげたおばあちゃんの料理と、平原で一人暮らしていくために作っていたおじいちゃんの料理。どちらも人生と生活が詰まった料理でした。
それから、最後のインタビューはマンマ・ラウラに。
伝統的な農民料理がどのように変わってきたのか、過渡期を生きるマンマにいろんな話を伺いました。
その象徴となるツナのパスタ。
当時目新しかったツナ缶を使った15歳のマンマ・ラウラのスペシャリティ。
☆各地の家庭で習った料理は、オンラインコミュニティ「マンマの台所」で紹介したり、オンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」で一緒に作っています。
オンラインコミュニティ「マンマの台所」
オンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」
現在の研究状況
①論文ライティング
Indexに沿って調査とライティングを進めています。
Methodology第一稿を書き、インタビューをイタリア語から英語に翻訳して文字起こしたところです。
今はLiterature reviewを書きながら、論点を探して議論を構想しています。
②文献調査インプット
IndexのLiterature Reviewの項目を書けるように、文献を読んでいます。
また、執筆しながら出てきた新しく調べたり、試し試し進めています。
来月のターゲット
一旦第5章Discussionまで書き上げる
・Literature review
・Research findings
・Discussion
イントロと結論以外を書き上げ、教授に見てもらう。
研究サポートメンバー募集中!
こちらで私の研究内容を紹介しています。
研究の支援をして下さる方々を募集しています!
一緒にディープな研究を楽しんでくださる方、ぜひどうか宜しくお願い致します!
ここから先は
ボローニャ大学修士、料理史学徒の研究ノート
ボローニャ大学修士、歴史文化学「Global Cultures: Food History」専攻の学生が、研究内容を共有するマガジン ・…
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